「今日は朝からニュースが出て騒いでいるわね」
と、自身もネットでニュースを見ながら結乃が言う。
「これは嬉しい知らせだね!」
理衣は嬉しそうに手を叩いている。
「多くの人が言っていたけれど、完全に出ていくと思っていたわー」
「残留するエスコバー投手、オースティン選手の発表が早かっただけにね」
「まあ、色々と条件を詰めて、ソト自身も考えていたんでしょうね」
「でも、まさか3年契約になるとは思わなかったね」
「それだけ横浜に愛着を覚えてくれたってことよね」
「それも嬉しいよね!」
本当にメジャーからの接触があったのかは分からないが、金銭面ではおそらく他の球団よりは劣るはず。
それでも残ると決断したのは、横浜でのプレイのしやすさ、環境面なども大きいのだろう。
「ラミレス監督、ロペスがいなくなるのが不安の種だったけれど、そこはあくまで仕事、契約ってことよね」
「球団としても喧嘩別れしたわけじゃないしね」
「さて、これでソト残留で打線を考えないとね!」
「また? 前と同じじゃないの?」
「それでも改めて! 三浦監督は2番ソトとかはやらないと思うから・・・・」
1.神里(センター)
2.大和/柴田(セカンド)
3.オースティン(ライト)
4.佐野(レフト)
5.ソト(ファースト)
6.宮崎(サード)
7.倉本(ショート)
8.伊藤光(キャッチャー)
9.ピッチャー
「こんな感じかしらね? ソトと宮崎は逆でもいいけれど、宮崎が後ろの方がソトとストライクゾーンで勝負してもらえそうということで」
「梶谷選手はいないんだね・・・・」
「まあ、FA宣言しちゃったからね」
「こうなると、当たり前だけど1,2番が大事だよね」
「そうよね、そこの出塁率が課題。とりあえず二遊間は2020年と同じ顔触れ想定だけどね」
伊藤裕季也、牧がここに割って入れるか。
割って入る場合、打順は7番セカンドで、ショートの選手が2番に入る感じか。
「一応、そんな変な感じにはならないけどね」
「右と左のバランスも悪くない感じだよね」
「きちんと機能するかどうか、というのはあるけれど、機能すれば中軸は変わらず強いはずよ」
「やっぱり、その脇を固めるメンバーが大事!」
さて、実際どうなるか。
いずれにせよ、ソト残留で中軸を組めるのは強力であることに変わりない。
ソトの体調が万全であればね!