「齋藤はん!」
声は勢いがあるも、表情は残念そうな結乃。
「期待していたんだけど!」
理衣も悔しそうな顔。
#24 齋藤 俊介
登板試合 : -
投球回数 : -
防御率 : -
勝利 : -
敗北 : -
セーブ : -
ホールド : -
奪三振 : -
「オープン戦は好調で抑えもやっていたのにね」
「本当に開花宣言! の年になると思ったんだけどね」
「開幕前に首の違和感? で2軍にいってから上がって来れなかったわね」
「大丈夫かな?」
開幕前は本当に好調でアピールが成功していた。
貴重中継ぎ右腕として開幕一軍は間違いない成績を見せていたのだが。
「肩とか肘じゃないのよね。2軍の登板も7試合だけ、だからね」
「不安だよね」
「ファンフェスでは齋藤ここにあり、という感じを残したけれど」
「あの辺はさすがだよね!」
とはいえ、1年目とは違う。
年齢的にも、活躍しないといけない段階に入ってきた。
「19年の一軍での登板とオープン戦の内容から、期待はしている。だからまだ切られること無かったけれど、来年はある程度の結果を残さないと厳しいわよ」
「また春からアピールしないとね」
「一軍の中継ぎは決して盤石とはいえないから、チャンスはあるはずよ」
山崎が復調するか分からず、パットンが抜けてシャッケルフォードは未知数、三上も手術後はイマイチ。
正直、中継ぎは不足している。
「実際、一軍で通用するところは19年に見せてくれたからね。なんとか這い上がって欲しいわ」
「ヒーローインタビューを受けて欲しいよね!」
「ああいうキャラクターは嬉しいからね、ホントに!」
「ファンは待っています!」
プロに入ってから故障に悩まされている齋藤。
それでも負けない姿を見せて欲しい。
「点数的には10点とかだけど、期待の裏返しと思いなさい!」
「野球でもファンを沸かせてくれるのを楽しみにいています!」
頼むぜ、21年こそ大きく開花!