「ということで、毎年恒例の、『2020年もありがとうベイスターズSP』が放映されたわ!」
テレビを見終えた結乃が言う。
「あっという間の1時間だったね!」
理衣も笑顔で言う。
吉井アナ、村瀬さん、吉川さん。
お馴染みのメンバーに、今回のゲストは1998年優勝時のキャプテンの駒田氏、そして2020年まで監督のラミレス氏。
豪華なメンバーで繰り広げられた一時間。
「まあ、あれね、いつも通り、ファンのおっさんが好きなことを語るとこうなるよ、っていう番組ね」
「そんな身もふたもない!」
「まあ、それがウリみたいなもんだからいいでしょ。一年が終わって、好きな人がわいわいと好きなように喋る」
「実際、ファン同士はそういうのが楽しいってのはあるもんね」
特に2020年はコロナの影響もあって現地でそういうことが出来なかった。
だからこそ、言いたいことも色々とあったのかもしれない。
「一時間じゃ足りないってのはまあ、そうでしょうね。何せ一年間分だから」
「あれも話したい、これも話したい、ってなっちゃうよね」
「ていうか、一つの話題を出すと、それが色々と広がって予想以上に時間をくって他のことに気が回らないんでしょ」
「それも、ファン同士の会話ならでは、だよね」
恐らくあれでも、もっと話したいことを抑えているのであろうが。
「笑えたのは番組の最後、村瀬さんが『平田のことを話さないわけにはいかん』みたいなことを言ったときね」
「ああぁーっ、て、ファンならきっと思ったよね」
「まあ、話せなかったんだけど、それも平田らしいかもね!」
「うーん、酷い」
「なんだかんだで楽しませてもらった1時間だったわ。年末特番も見たい番組がないしね!」
「また、そういうことを言う・・・・」
「あ、この続きでやっていた、神奈川フューチャードリームスの優勝おめでとう特番? も見たわよ!」
「鈴木尚典監督、おめでとうございます!」
「負けないように、ベイスターズも優勝よ!」