「2年目は苦しんだ上茶谷!」
と、ブラッシュの物まねをしながら言う結乃。
「どうしても2年目は苦しむね」
笑いをこらえながら言う理衣。
物まねをしている場合じゃないぞ!
#27 上茶谷 大河
当番試合 : 11
投球回数 : 59
防御率 :4.12
勝利 : 2
敗北 : 3
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 50
ルーキーイヤーに7勝をあげて飛躍が期待された2年目。
しかし故障に苦しみ、わずか2勝に終わった。
「やっぱり2年目に故障かー」
「その悪い流れを食い止められなかったね」
「色々と狂ったわよね。やっぱり1年で終わっちゃ駄目だから、本人もその辺は理解していたでしょうけれど」
「大貫投手が頑張っただけに、本人も悔しいだろうね」
「ただ1年目に続いて今季も完封しているのよね。だから、投げ切る力はあるのよ」
「長いイニングを投げてもらいたいね」
「キレで勝負する感じに思えるから、調子の悪い時にいかに凌ぐか、っていうところの気がするわ」
「その力は持っているはず!」
先発右腕は手薄という感じで、立場的にもそれなりに安泰感があったが。
2020年は大貫が10勝し、勝ち星にこそ恵まれなかったが平良が安定した投球をしていた。
井納が抜けて、現状は先発右腕で3番手といったところか。
「21年はドラ1の入江が加わって、あとピープルズ、そして契約したらロメロが入ってくるかもね」
「若手では京山投手、阪口投手だね」
「左腕が怪我ばかりだから、いつの間にか右腕ばかりになってきたわね」
「競争だね!」
「高いレベルで競争なら良いけれどね」
上茶谷とて、安心の立場にいるわけではない。
20年の悔しさもあるだろうし、巻き返しを図ってくるだろうし、してもらわないと困る投手だ。
「長いイニングを安定して食える投手になって欲しいわね」
「右腕エースの座を狙わないとね」
「物まねのクオリティの高さは言うこと無しだから、次はピッチングよ!」
「普通は逆だよね・・・・」
ファンフェスでは鉄板で楽しませてくれた。
そういうキャラクターは捨てずに、本職の投球で魅せて欲しい。