「大和は人気あるわね」
ふむふむ、と偉そうに言う結乃。
「チームにも完全に馴染んだよね!」
理衣は喜びの表情で言う。
「そんな大和の記事が、こちらー!」
“守備職人”ベイスターズ・大和が33歳で打撃に開眼 きっかけは佐野恵太の一言だった
「環境は人を変えるっていうけれど、これもそういうことかしらね」
「確かに、20年は打撃も良かったよね」
「休みながらっていうのもあるけれど、長打が増えたからね」
「確かに打ち方とか、くるっと回転して打っているイメージは強かったね」
「だから意外と打球が伸びていたのね」
「ホームランも、ギリギリというよりきっちり飛んで入っていたもんね」
DeNAになって、打撃力を増してきていたベイスターズ。
ガンガン打つのは細かい野球ができない弱点もあるが、小さくおさまらなくなるという良い点もあったということか。
「でも嬉しいのは、この記事を読んでも、大和が楽しそうに笑顔で喋っている姿が思い浮かぶことね!」
「確かに、大和さんの笑顔が好きっていうファンの人は多いよね!」
「でも、嬉しそうにして解説が止まらなくなる大和っていうのが、なんか良いわね」
「聞いているこっちも嬉しくなりそう!」
守備だけで3割の価値があるといわれてFAで獲得した、いやDeNAにきてくれた大和。
そこで、守備だけじゃなく打撃でも力を発揮してくれたならこんなに嬉しいことはない。
いや、それ以上に、選手が活き活きと活躍できるというのが嬉しい。
そんなチームになって来たのが嬉しい。
「ベテランだけど、まだまだ35歳にもなっていないからね、ガンガンいってもらわないと」
「21年も、守備でも打撃でも期待!」
まだまだ頼みますよ、大和!