「4年間ありがとう、パットン!」
敬礼をする結乃。
「ありがとうございます!」
倣うように敬礼する理衣。
日本球界で4年間、ベイスターズのために投げてくれたパットン。
色々あったのも良い思い出である。
#53 S.パットン
登板試合 : 57
投球回数 : 53
防御率 :4.92
勝利 : 3
敗北 : 2
セーブ : 0
ホールド : 19
奪三振 : 65
「やっぱあれよね、オープナー大炎上の試合が」
「ああ・・・・」
避けては通れない。
というか、あの試合だけで失点が凄まじいことになっているわけで、あれさえなければ防御率もそこまで悪くないはず?
「シーズン序盤はキレッキレだったからね!」
「一番、頼りになったよね」
「長いシーズンで不調があるのは仕方ないけれど、うーん」
「あの先発はねー」
と、色々なところで言われてしまう。
先発をしたこと自体に、パットンに責任があるわけではない。
チームとしてなぜ、それをしてしまったのか。。。
「それのせいで退団したわけじゃないだろうけれど、残念よね」
「ブルペンではまとめ役としても皆を引っ張ってくれたしね」
「熱い男よね! 嫌いじゃないわよ!」
「モノを殴っちゃだめだけどね」
ブルペンからマウンドまで走ってくる姿。
メジャーと再び契約できたならばまた頑張ってほしい。
「退団だから点数はつけるのよしましょう。でも、日本で100ホールドと貢献してくれたことは間違いないからね!」
「日本のことも好きになってくれたみたいだしね」
球種が少ないから、調子の悪い時などはなかなか大変だったりはしたけれど。
キレのあるストレートとスライダーで、普通以上の調子であれば問題はなかった。
「また何かの機会で日本にくるこがあれば、横浜に寄ってみてね!」
「本当、そういうのがあると嬉しいよね!」