「さあ、いよいよ開幕するわよ!」
武者震いをおさえる結乃。
「開幕出来ることに感謝!」
本当に。
「さあ、いよいよ順位予想よ!」
「待ってました!」
「解説者陣め、軒並み横浜を下位予想して、もー!」
「悔しいね!」
とはいえ、オープン戦の戦い方を見ていても、ある程度は致し方ない部分はある。
得点力不足。
外国人が不在なのを、走塁や小技で補おうとしたが、昨年まで実施ていなかったのにそう簡単にできるわけもない。
そもそも、出塁自体に苦労しているくらいなのだから。
「でもね、だからこそ選手には、外国人がいなくてもこんだけできるだぞ! という意地を見せて欲しいわ」
「やっぱり外国人選手がいないとこんなものか、とか思われたくないもんね」
「助っ人だから影響が大きいのは確かだけれど、外れることだってあるわけだから。外れたと思ってね」
「さあ、それで肝心の順位予想は?」
1、DeNA
2、阪神
3、巨人
4、広島
5、中日
6、ヤクルト
「こうね!」
「やっぱり横浜を一位にもってくるんだね」
「願望でもあるけどね」
「願望を抜くと?」
1、阪神
2、巨人
3、広島
4、中日
5、ヤクルト
6、DeNA
「一気に最下位だ!」
「それでも不思議ではないからね。でも、狙うはもちろん優勝だから、前者の方よ!」
「それはそうだね!」
「ソト、オースティンの合流までくらいついていければ十分にいけるわよ!」
仮に5月中に合流できるとして。
それまで借金5以内、とかだろうか?
「なーに言ってんの、5割以上をキープよ!」
「そうだよね、それくらいいけるはず!」
「投手力よ、投手力で押し切るのよ!」
いつの間にか投手陣(中継ぎ)がストロングポイント、なのか?
「ということで、2021年は優勝ね」
「何が、ということだかわからないけれど、そうだね」
「よし、前祝いよ!」
「いやいやいや」
さあ、12球団一遠ざかっているリーグ優勝に向けて出発!