結果:横浜2-9阪神
敢闘選手賞:関根
「はぁ、ため息しか出んわ」
やるせない表情をみせる結乃。
「うーん、なんとも、だね」
理衣も肩を落とす。
今年初の阪神戦。
今までと変わらず惨敗である。
「まあ、濱口と藤波の時点で勝てる気しなかったけどね!」
「そ、そういうこと言うのやめようよ!」
「だって藤波といえば全く打てない投手の一人じゃない」
「昔から苦手だよね」
「そして濱口は相変わらずで、初回から押し出し含む3失点」
「よーいどんで3点はきついよね」
「5回3失点なら良いってもんじゃないからね!」
「なんとか立ち上がりをねぇ」
特に苦手の阪神戦。
序盤から抑えられないとキツイ。
「さらに国吉が駄目押しの大炎上」
「まさかの1回6失点とは・・・・」
「ったく、何をやってんだか」
文句ばかり言いたくなるのも分かる。
「投手だけじゃないわよ! 打線なんて相変わらず4、5番がクソね!」
「言葉遣いが汚い!」
「だって、初回、ランナー2人を置いての4番、5番。3回、満塁で4番、5番。いずれも凡退で無得点!」
「ま、まあ、確かに」
「あそこで1点、2点取れていれば、展開だってまだ変わったかもしれないのに」
「うぅん・・・・」
「打点なんて、佐野が2、宮崎が6で二人で8。牧一人に及ばないどころか、田中俊太と同じだからね!」
「それは開幕戦に打ったから・・・」
「佐野なんて、倉本や戸柱の3打点より少ないからね! ホント、しょーもないところでしか打たないんだか!」
「こ、これからだって!」
とはいえ嘆きたくなるのも分かる。
クリーンナップといいつつ、その役割を果たしているのは牧一人だろう。
「でもこのままじゃマジで使えない4、5番よ」
「これからの巻き返しに期待!」
「そして阪神に勝てる要素がない・・・」
「戦う前からネガティブになるのやめようよ!」
「だってこの後、上茶谷と阪口でしょ。相手は青柳とガンケル。ほら、勝てる要素がない」
「やってみないと分からないってば! 応援しようよ!」
とりあえず。
勝て!