「開幕して一回り対戦が終わって3勝10敗2分! まー酷いわね!」
「まだ15試合だから、ほら」
「とにかくストレスがたまるここまでの試合ね」
「厳しいよねぇ」
「ホームで9戦して1勝しかできないって、ファンいなくなるわよ!?」
打てばそれ以上に取られる。
抑えれば打てない。
弱いチームの典型のような感じ。
「先発は平良が離脱、京山がクソみたいなピッチングで二軍降格ね」
「ローテーションも厳しいね。平良投手のところで誰が投げるのかな」
「もー全身若手でもいいわよ、って、それでも投げさせるような投手がいないのが酷いわね」
「踏ん張って欲しいね」
それでも阪口が頑張り、上茶谷、入江も2度目の登板では修正してきた。
濱口は・・・置いておこう。
「あとは打線ね。牧以外で点が取れない打線」
「ソト選手とオースティン選手をいつ入れるか、だよね」
「あとはどう入れるか、ね。幾つかパターンを考えてみると・・・」
1.関根(センター)
2.柴田(ショート)
3.牧(セカンド)
4.佐野(レフト)
5.オースティン(ライト)
6.ソト(ファースト)
7.宮崎(サード)
8.捕手
9.投手
あるいは。
1.関根(センター)
2.オースティン(ライト)
3.牧(セカンド)
4.佐野(レフト)
5.ソト(ファースト)
6.宮崎(サード)
7.柴田(ショート)
8.捕手
9.投手
とか。
「ここまではある意味オーソドックスだけど、結構、何人かのファンの間で言われている超攻撃的打線はこうよね」
1.関根(ライト)
2.オースティン(レフト)
3.牧(ショート)
4.佐野(ファースト)
5.ソト(セカンド)
6.神里(センター)
7.宮崎(サード)
8.捕手
9.投手
「ソトをセカンド、牧をショートに起用して、守備度外視の攻撃的布陣! おそろしいけれど夢はあるわね!」
「確かに、内野守備が大変なことになりそう」
「てか得点圏の弱い宮崎は7番の方が良いわ。どーせチャンスで打たないなら、下位に置いておけば怖いでしょ」
「それは思いきるねー」
「あと捕手は戸柱、嶺井はもう上がり目ないから、光が上がれないなら山本固定でいいわ」
「思いきるねー」
「で、投手だけじゃなく野手もダメな選手は入れ替えて欲しいわ」
「確かに、野手の入れ替えがないよね」
さっぱりな細川。
中井も阪神戦で1本打ったとはいえいまいちだし、開幕戦だけの田中俊太、簡単なエラーが多く打撃も上がらない大和。
二軍から誰か上げられる選手がいるか分からないが、全然動きがないのだ。
「正直、外野だったら蛯名をあげて使ってみるのもアリだと思うし、内野なら山下ね」
「調子の良い選手を起用する方針だよね」
「結果はこの際、もう問わないわ。いつまでも打てないのを一軍に置いておかないでほしい」
「確かにねぇ」
「さらに違うオーダーよ!」
1.関根(センター)
2.倉本(ショート)
3.牧(セカンド)
4.オースティン(レフト)
5.ソト(ファースト)
6.蛯名(ライト)
7.小深田(サード)
8.捕手
9.投手
「いや、これはさすがに!?」
「もう、将来を見越して小深田をサードで起用! 佐野も宮崎も代打で1打席集中!」
まあ、さすがにないだろうけれど。
言いたいのは、佐野も宮崎も役割をこなせない(チャンスで打てない)なら、聖域はなくしてほしいということ。
監督初年度だし、色々と手探りもあろう。
ミスもあろう。
でも、負ければ悔しいのだ。
「酷い試合ばっかなんだから、もっと厳しくいってほしいわ。正直、牧が腐らないか心配よ」
「孤軍奮闘だもんね」
「ベンチでも声も出しているし、味方が打ったら盛り上げ、相手に打たれたら悔しそうにしているし。他の選手はそういう姿見せないの!?」
「エラーとかそういうの多いのもね」
「むしろ、牧をキャプテンにして、もっと皆に言えるようにしてほしいわ」
「ルーキーがキャプテンとか」
「それくらい、他の選手がだらしないってことよ!」
それでもまだまだ、これからの逆襲を信じて。
意地を見せてくれよ、選手達。