2021年4月14日 ヤクルト戦
結果:横浜3-7ヤクルト
敢闘選手賞:牧
「牧は頑張るわねぇ」
穏やかに結乃が言う。
「この試合でもHR、一人で3打点!」
理衣が勢いをつけるように言う。
しかし試合結果は実に寂しい。
牧一人が奮闘しているだけである。
「入江はねー、ルーキーだしってのはあるけど、先取点を取ったあとに簡単に点を取られるのはダメよ」
「盛り上がったところだったしね」
「どうしてこのチームのピッチャーはすぐに吐き出しちゃうのかしら」
「この悪い流れ、どうにかならないかな」
「流れ云々じゃなくて、単に弱いだけでしょう」
段々と言うこともなくなってくる。
「そんな中で牧だけが本当に頑張っているって、他の選手は何をやっているのかしらね」
「ルーキーが頑張っているのに!」
「練習していないんじゃないかしらね?」
「どうすれば良いんだろうねぇ」
これだけ打てない、勝てないのに、二軍で数字を残している蛯名や山下を上げて起用しないのはなぜか。
下から推薦がないのか?
全く打てない田中俊太や大和、中井より、よほど起用したいと思えるが、一軍に上げられるレベルではないのか。
それでも、今の一軍出場メンバーより期待を持てる気がする。
何せ、全く結果が出ていない一軍メンバーなのだから。
「別に負けるのは仕方ないわよ。嫌だけど、長いことファンやってんだから、負けばかりのシーズンだって見ているし」
「心が辛い・・・」
「やるべきことをやって負けているんなら仕方ないわよ。でも今、そう見えないのよねー。まあ、ファンが何を言ったところで素人考えなのかもしれないけれど」
「なんとか、なんとか連勝できれば!」
一番怖いのは、選手もコーチもやる気をなくしてバラバラになってしまうこと。
全力で、がむしゃらにやって負けるなら、まだ前向きになれる。
「こうなったらもう、みんな若手にしたら? 一軍の試合に出たいでしょうし、頑張るんじゃない?」
「意外とそういう方がうまくいくかも?」
「いや、そんな簡単なもんじゃないでしょ。でも、どうせ負けるならその方がいいわー。得点圏で打たない4,5番はいらない」
「過激だ」
「外野センター関根固定して、二軍で好調の蛯名を起用。桑原は守備固め。内野は牧をセカンド固定、二軍で好調の山下をファーストかサードでいいんじゃない?」
1番 ショート森
2番 センター関根
3番 レフト蛯名
4番 セカンド牧
5番 ファースト山下
6番 ライト細川
7番 サード知野
8番 キャッチャー山本
投手 大貫、阪口、櫻井、入江、中川、上茶谷
「これでどう!?」
「どう、って言われても・・・」
「外国人を入れる場合、サード山下でファーストにソト、細川のかわりにオースティンね!」
「いやー、さすがにないでしょ」
「もう、これでいいわ!」
さてさて。
とりあえず連敗を止めよう。
連勝すれば流れも・・・・くるかも・・・・