2021年4月18日 巨人戦
結果:横浜2-2巨人
敢闘選手賞:阪口
「おー、負けなかった」
感心したように結乃が言う。
「うーん、でも勝てなかった!」
悔しそうに結乃が言う。
連敗脱出はならなかったが、連敗も伸びなかった。
とりあえず、暗い気持ちのまま週明けにならないだけでもよしとするか。
「阪口がこの日も好投して5回1失点。ランナーは出しても粘り強く投げているわよね」
「この状態を維持してほしいね」
「抑えると明るく笑うし……って、もともとの顔が笑っているのか」
「微笑みくんだね。でも、そういうのって意外と重要かもね」
明るい気持ちになれるし、本人もそういう性格なのかもしれない。
ピンチでもそれなりにメンタルは強そうだし、後はもう少し球数を抑えられればというところだろう。
「その後の中継ぎ陣も踏ん張ったよね!」
「うん、そうなんだけど、これってもしかして桑原の無茶なダイブがなかったら2-1で勝っていたんじゃ・・・」
「そ、それは言わない約束!」
「ちゃんと状況を見てやってほしいわよね。先頭打者岡本でする必要があるのか? って」
野球脳。
それだ。
「打線ではソト選手に待望の1号!」
「調整不足は明らかだけど、それでも体勢崩されてあれHRにするのはソトならではね」
「これを契機に調子を上向けていって欲しいね!」
「そう簡単にはいかないでしょうけれど、本人的には気が楽になるかもね」
「そしてオースティン選手が執念の同点タイムリーとなる内野安打!」
「打った瞬間はやっちまったかと思ったけれど、気合勝ちかしらね」
「今は形よりも結果が大事!」
「オースティンも、打点がついたのが重要よね」
勝てはしなかったがポジティブ要素をなんとか次戦につなげ、連敗を止めたい。
「とはいえ、この日も5安打で打線の繋がりなんて全くなかったからね!」
「牧選手を5番に下げたけどね」
「そうしたら佐野で切れて牧が先頭打者になること3回・・・」
「ま、まあ、まだ1試合だし」
「てゆーか、宮崎も相変わらずチャンスではクソみたいな打撃だし、なんなのかしらね」
「こ、言葉が・・・」
決して手放しで喜べるわけではない。
だけど、投手が抑えれば勝てる可能性が高くなるのはこの試合を見ても明らかだ。
「なんとか次、この前勝ち越した中日戦だけに、またここで勝ち越したいわね」
「雰囲気が変わればね!」
まだまだチーム状況は厳しい。
それでもエスコバーが2軍で投げて抑えたとも聞く。
課題は先発だが、それでも大きな存在であることに違いはない。
「4月で借金は8くらいに抑えたいわね!」
「まだまだ諦めません!」