結果:横浜5-7阪神
敢闘選手賞:乙坂、倉本、オースティン、佐野
「久しぶりに打線が繋がったと思えば、中継ぎが打たれるというね・・・・」
呆れたようにため息を吐き出す理衣。
「食いついていったんだけどねー」
がっくりと肩を落とす理衣。
先制されても追いつき。
逆転されても逆転し返した。
これは連敗が始まってからずっと見ていなかった姿であることは間違いない。
だが、せっかく点を取ったら、直後に返される。
それも、1点取ったら裏で2点取られ、2点取ったら裏で3点取られるという。
これではまた投手と野手の信頼関係がなくなってしまう。
「まー、砂田も平田も登板過多ってのはあるけどね」
「阪口投手のアクシデントでエスコバー投手が早めに登板せざるをえなかったのもあるしね」
「そして昨日投げたシャッケルフォードはベンチ外。何か考慮したのかしらね?」
「なんかすべてがついてない気が」
「ついてないじゃなくて、弱いのよ!」
5回だって、投手に打たれ、暴投、エラーで逆転を喫したのだ。
この回さえどうにかなっていれば、試合は分からなかった。
「でも、乙坂、倉本は1、2番の起用に応えたわね」
「乙坂選手は2安打1四球3得点、倉本選手も2安打2得点だからね」
「1,2番が仕事をすれば、やっぱり得点になりやすいのよ」
「それも3,4番が仕事をしたおかげだね!」
オースティンが2打点、佐野が3打点。
クリーンナップの仕事をした。
「それでも勝てないのがチームの弱さよ!」
「勝ちたかったね。7回が・・・・」
近本、糸原から始まるので砂田を投入したのは間違いではないと思うが。
1アウトも取れずに交代して。
平田もこらえきれなかった。
「まあ、言ったらエスコバーを先に投入したせいなんだけどね」
「7回にエスコバー投手を投入できたらね」
「なんなのかしらね、いつになったら上向くのか」
「でも、打線には光が見えたかも!?」
「まー、オースティンと佐野の状態が上がるのは良いわよね。ただ、問題は5番以降ね!」
この日も4回、4連打で同点い追いついた後、5番ソトが三振、6番宮崎がキャッチャーフライでどうしようもなく。
完全に、勢いを止めた5番、6番だった。
「途中でソトを交代させたけれど、だったら一度二軍で調整かけたら?」
一軍登録されて2週間。
ソトは一向に状態があがらず結果も出ていない。
ならば、というのはアリだろう。
「あと宮崎もいるだけで役に立っていないから、再調整で」
「厳しいねぇ」
「田中俊太も全く役に立っていない上にこの日は代わってエラーって。落としたいけれど、柴田が怪我でいないのがキツイわね」
「全てが厳しいけれど、この日の打線が続いてくれることを祈りたいね」
ソト、宮崎をこの後どうするか。
一度起用すると決めたから起用し続けるのか、変化させるのか。
崩壊した先発ローテーション。
酷い守備に走塁。
光はなかなか見えないが、それでもどうにかもがいていくしかない。