結果:横浜10-3オリックス
敢闘選手賞:ピープルズ
「交流戦、白星発進!」
結乃が気合を入れて言う。
「これは幸先が良いね!」
理衣も笑顔で手を叩く。
心配されてた交流戦だったが、見事に初戦をとった。
これで全敗はなくなったわけだ。
「相手がちょうど落ちてきたオリックスというのも良かったかもだね」
「センシティブな問題だね。。」
「それでもこちらとしては関係なく、勝てる時に勝っておかないとね」
「頭を勝つと安心するよね」
「なんといってもピープルズよね。今季は安定した投球を見せてくれているわ」
「ゴロを打たせているのも良い感じだよね」
「2年目でアジャストしてきたのかしらね。契約を延長したのは成功ね」
「今じゃ、本当に頼りになるよね」
もちろん、まだ登板数は少ないが、今までの登板も内容は悪くなかった。
制球も安定し、高身長から投げ下ろされる角度のあるボールは、1,2巡目は特に打ちづらそうに見える。
「90球くらいで怪しくなるから、とにかく球数を少なくね」
「そういう意味ではこの試合は7回で100球未満だから理想だよね!」
「次週はソフトバンク戦? ここでも好投したら本物か!」
「いけるいける!」
「そして打線は5本塁打! ここはハマスタ!」
「派手な得点だったね」
「何せ8回、桑原がタイムリー打つまで全8得点、ホームランだったからね」
「宮崎選手の先制2ラン、大和選手、ソト選手が2ランとソロ、佐野選手が2ラン」
「こういうチームなのよね、結局!」
「勝つことが重要!」
「更にこの試合では2番に伊藤光をいれてきたわね」
「動いたね!」
「粘れるし、右打ちできるし、出塁率も期待できるからね」
「沢山、光さんの打席が見られるのは嬉しい!」
そもそもOPSが最低クラスの大和を2番に入れていたのだから、それよりはずっとましだろう。
大和は下位打線で、しぶとく打点をあげる活躍を期待したい。
「打順だけじゃなくコーチも入れ替えたみたいね」
「ああ、川村さんがベンチに、木塚さんがブルペンに、だね」
「ていうか、それが良いでしょうよ!」
川村も中継ぎ経験あるとはいえ、中継ぎ一筋の木塚の方が良いだろうし、何より中継ぎには木塚の熱いハートの方が必要だろう。
対してベンチの方は継投含め川村の方があっていそう。
さらに打撃コーチも、一輝を外して田代を入れた。
そりゃ、その方が実績もなにもかも違うだろう。
「さー、交流戦は1位を狙うわよ!」
「大きく出たね!」
「そうすりゃ、交流戦終了後の状況も面白くなっているかも」
「そのためにも、やっぱり先発投手!」
「2戦目は大貫。ここでなんとか立て直して欲しいわね。。。」
「キャッチャーも光さんになって、パリーグに対する戦いも期待したいしね」
「相手は宮城! パリーグで今一番のっているかもしれないからね、なんとか勝てればまた勢いにのれるかも!」
「どういう投手か詳しくわからないけれど、この日の勢いをつなげて!」
しかし打線は水物。
勢いを続けられないのがベイスターズ。
「んなこと言ってないで、やるのよ! 勝つのよ!」
「本当に、この交流戦で変わりたい!」
最初の6連戦。
勝ち越そう!