結果:横浜7-6楽天
敢闘選手賞:大和
「楽には勝たせてくれないけれど、勝ったわ!」
天を仰いで結乃が言う。
「カード初戦をとったのは大きいね!」
理衣も万歳三唱である。
楽天の表ローテ待ち構える仙台での3連戦。
その初戦を坂本で勝てたのは大きい。
「まー、その坂本は4回もたずに降板だけどね・・・」
「怪我明けだし、つ、次に期待!」
「そこにはあまり触れずにおきましょう。てか、3試合連続で先発が4回投げ切れずだもんね」
「課題は多いけれど、今のベイスターズは打ち勝つ野球!」
相手先発は涌井。
苦戦が予想されたが。
「初回に先制できたのは大きかったわね」
「このところ2死からでもつながってきたよね」
「この日もオースティンが四球の後、宮崎のタイムリーで先制したしね」
「さらにオースティン選手の走塁がいきて、その後の暴投で追加点!」
「やはり一つでも先の塁というのが大きいわよね」
「宮崎選手は先制タイムリーに、7回にも貴重な追加点のタイムリーを打ったね」
「そういうのでいいのよ!」
「でもなんといっても打線は大和選手! 6回、涌井投手から逆転3ラン!」
「まさかの大和の波動砲!」
「このイニングも、2死無走者から3連打での逆転だからね」
「こういうのを続けなさい!」
打線に関しては、2番に入っている伊藤は1安打1四球と役割を果たし。
DHの山下も大和に繋がるヒット。
一軍昇格の楠本も代打で即ヒットと結果を出した。
「ということで苦言を呈したいのは1番打者、あんたよ!」
「ああ、神里選手・・・」
「この日も3三振とか、1番打者として粘れもしないし、三振マシーンか!」
「うーん、悩ましい1番問題だね」
2戦目は変えてくるか。
とはいえ楠本にセンターは無理だろうから、関根か桑原か。
楠本の好調をかって起用するなら、この日はソトがDHだったが、オースティンをDHにして左翼に楠本を入れるか。
「勝ったからメンバー変えないってのもありだけど、神里が全く役割果たせないからねぇ」
「どうなるかはメンバーみてのお楽しみ??」
「二戦目はマー君が先発だからね、でも負けない、粉砕するわよ!」
「こちらも調子のあがっている濱口投手! 是非、好投を!」
「てか、濱口、アンタの役割は完投よ! リリーフ陣の苦しさ、分かってるわよね!」
今の先発陣で長いイニングを投げられるのは濱口だけ。
エースを目指すなら、求められるものを理解してほしい。
「そのためにも打線は早いイニングから援護よ!」
「好調の打線、粘り強く繋げて、時には大きいので相手にダメージを!」
「交流戦、出だしは順調だけど、油断なんかできないからね!」
さあ、まずは2戦目。
勝てば、最初の6連戦、勝ち越し確定だ!