結果:横浜8-8西武
敢闘選手賞:宮崎
「これまた酷い試合やってるわね、もー!」
結乃が不満そうに鼻息荒く言う。
「西武打線さんが恐い!」
理衣が怯えたように言う。
序盤から打線が爆発して一時は8-2と6点リードしたが、中継ぎ陣が捕まり追いつかれて引き分けに。
さすがに、辛いね。
「ただ、流れ的には確実に相手側だったから、まだ負けなくて良かったわよ」
「本当に、山賊打線の恐ろしさだよね」
「というか、中継ぎ酷使のツケが出ているだけじゃない?」
「うーん、それは、確かに」
中川の4回4失点は、まあ、想定内である。
そこまでは仕方ないとして、その後、砂田、三上、エスコバーで4失点。
特にエスコバーがまた失点というところである。
「でもまあ、投手陣が打たれるのはある意味いつものこと」
「それはそれで・・・」
「それより心配なのはオースティンよ! 大丈夫なのかしら!?」
「試合途中で交代だもんね」
全力プレーのオースティン。
この試合でも、1塁からホームまで一気生還の走塁後に交代した。
脚を痛めたのか。
「無理はしないでほしいわね。いなくなったら、それこそお終いだわ!」
「本当に、休んでください!」
「幸い、今はDHだから守備につく必要はないけれど、攻撃でも全力だからねぇ」
「軽傷なら、なおさらお休みでも!」
交流戦優勝とか短期的なところではなく、シーズン全体を長期的に見て欲しい。
今週が終われば交流戦の予備日で、休める期間もある。
「オースティンはどうなるかわからないけれど、それでも試合は続くから。3戦目は絶対に勝ちたいわね」
「負け越したくないよね」
「幸い、打線はまだ頑張っているからね」
「この試合も宮崎選手が4打点と頑張っているね」
「最終回、牧が平良を打っていればねぇ」
10安打で8点は取った。
これで勝てないなら、10点でも取ろう。
「3戦目の相手は内海、巨人時代の全盛期とは違うんだから、もうやられないわよ!」
「やっぱり序盤から援護したいよね、坂本投手を」
「坂本も5回までまずは全力で!」
「西武打線は恐いけれど、逃げないで!」
全力で勝ちを取りに行き、交流戦のカード負け越しなしを継続させよう!