「この日は試合休みなのね」
結乃が気が抜けたように言う。
「週の間に休みが入ると、なんかさみしいね」
理衣も物足りなさそうに言う。
「そんなときになんだけど、阪口がクリーニング手術ですって!?」
「そうみたいだね」
「一体、何人が手術するのよ、このチームはどうなっているの!?」
「う、うーん」
阪口だけではない。
平良に始まり、齋藤、入江、高田、飯塚もそうだった。
「ルーキーも二人とか、なんなのかしらねいったい!?」
「ちょっと多いよね」
「来期以降を見据えてってことだけど、なんか、ねえ」
「まあ、言いたくなるよね」
とはいえ、手術をしたということは、来期まで契約があるということなのか?
飯塚とか齋藤は危ない地点にいる投手の気はするが、一方でまだ期待もされているということ。
せっかく手術を受けるのであればきっちり治して、そして球団に対し恩返しをしてほしい。
「ただ、いない間に当然ながら他の投手はアピールしているからね、そう簡単じゃないわよ!」
「それでも手術したほうが良いって判断したんだもんね」
「しっかし、本当に無事これ名馬、はいないのかしら?」
いやー。
ほんとにねえ?