2021年振り返り #5 怪我などもあり再び苦しい立場に 倉本 寿彦
「さてさて、倉本か」
なんともいえない感じの口調で言う結乃。
「元気出していこうよ!」
盛り上げようとする理衣。
#5 倉本 寿彦
出場試合 : 46
打数 : 72
打率 :.208
安打数 : 15
HR : 0
打点 : 6
盗塁 : 0
「昨年、少し復活傾向を見せたけれど、今季はまた出場試合数を減らしたわね。ということで30点ね」
「数字も全般的に下がっちゃったね」
「倉本もやっぱり、牧の影響を受けて出場試合数が下がった感じかしらね」
「内野手はね・・・」
牧が2塁で出場することになれば、残るは遊撃。
守備としては大和、柴田がいるだけに、打撃でアピールするしかないのだが、そこも大きな数字は出せなかった。
「ちょっときついわよね。15本のヒットも全部単打で、打率=長打率になっているからね」
「打席数少ないとはいえね。四球も2つだからね」
「となると、なかなか使いづらいわよね」
「外国人選手の遅れている前半で数字を残せないとね」
他にも柴田が怪我をしたりと、倉本として機会がなかったわけではない。
そこで、大きな活躍を見せられなかった。
「倉本も怪我したっけ?」
「確か1塁へのヘッドスライディングで」
「ああ、そういえばそうだった。あの時期、柴田と倉本が怪我でショートが大和しかいない、みたいな感じで厳しかったわね」
「へっすらは危険だね!」
「ていうか、ショートの層の薄さよね。まあ、二人同時に怪我までは想定していなかったのかもだけど」
「あとは知野選手、森選手、田部選手と、一気に若い選手しかいないもんね」
田中俊太がショートとか、恐ろしい時期もあった。
「そういう意味ではまだ猶予はあるかもしれないけれど、若手が育つまでよ!」
「年齢的にも、年明けると31歳になるもんね」
「憧れの石井琢朗が来る(仮)かもだけど、そこで見限られないように!」
「きついことを言うね・・・」
とはいえ実際、立場的には厳しいだろう。
チャンスに強くなるか、左投手に強いとか、そういう強みを出せるようにしてほしいぞ。