2021年振り返り #7 通年で数字残すが、もう一歩欲しいんだよな 佐野 恵太
「昨季の首位打者、真価の問われる年だったわね」
しかつめらしく結乃が言う。
「キャプテン2年目の佐野選手です!」
理衣が力を込めて言う。
その数字は以下の通り。
#7 佐野 恵太
出場試合 : 143
打数 : 545
打率 :.303
安打数 : 165
HR : 17
打点 : 72
盗塁 : 0
「首位打者をとってどうなるかと思ったけれど、3割をこえてきたわねー」
「2年連続で3割! これはもう実力かな」
「これはたいしたもんよね。それに、全試合出場も達成と」
「昨季は脱臼があったもんね」
数字としては立派なものを残してくれた。
マークもきつくなったであろう中で、本当にたいしたものである。
「ただね、印象が強くないわよね」
「いうと思った」
「とにかくチャンスで打てない。交流戦終わるころまでは大和と同じくらいの打点じゃなかった?」
「そうだったはず」
4番でチャンスで打てず点にならず。
3番になって、存在意義も高まったけれど、それでもここぞで打てず、殊勲打の印象が非常に薄い。
「やはりもう一つ上を目指さないとね。3割は2年連続達成した。もう少し良いところで打てるように、勝負強さが欲しい!」
「望みは高くなるね」
「そりゃまあね。言い出したら、色々あるわよ。シフト惹かれても頑なに引っ張ったり、凡打したと思ったら全力疾走しないとか」
「う、ううん」
「特にキャプテンなんだから、そういう姿を見せたらだめでしょう!」
他にも、守備が下手なのは仕方ないとして、送球が怠慢な感じになったり。
やるべきことをきっちりやる。
そういうところをもっともっと見せてほしかった。
「なので、数字的には良いけれど、キャプテンとしてとか、色々あるから・・・うーん、それでも80点くらいはあげるか?」
「立派な数字だもんね!」
「さて、果たして22年はキャプテンを継続するのか?」
「その辺もどうなるのか、だね」
「他のキャプテン候補は牧だけど・・・」
「またそれ?」
「やっぱり内野手にやってほしいわよね。マウンドにいってピッチャーに声をかけられるような」
「ああ、それは確かに」
筒香、佐野と、外野手のキャプテンが続いただけに。
ロペスもいなくなっただけに。
内野を締められる人材が欲しいですね!