2021年振り返り #29 交流戦で活躍も納得いかない数字 伊藤 光
「伊藤光よ!」
結乃が勇ましく言う。
「光さん!」
理衣は相変わらず嬉しそう。
しかし、成績は?
#29 伊藤 光
出場試合 : 53
打数 : 160
打率 :.213
安打数 : 34
HR : 2
打点 : 13
盗塁 : 1
「今季もいまいちなシーズンになっちゃったわね」
「やっぱり怪我、かな」
「キャンプから不調で二軍調整、シーズン前に怪我をして、シーズン途中にも怪我をして」
「本人も悔しいよね!」
開幕直後、外国人選手がいなかったのもあるが、伊藤光がいなかったのも少しは影響あったかもしれない。
経験のある捕手がいれば、もしかしたらもう少しチームを落ち着かせることができたかも?
なんて思わなくもない。
そこまで大きくないとしても。
「ただ、交流戦では活躍してくれたけれどね」
「2番、伊藤光選手!」
「2番打者不在の中、うまくつなぎをやってくれたりね」
「何よりパリーグ相手の交流戦で勝ち越し、順位も上位だったし」
「外国人選手も入って、チーム状態も戻っていたのもあるでしょうけれど、やっぱり伊藤光の存在はあったと思うわ」
「来季は頭から期待したいです!」
「とはいえ数字的にはアレだからね、うーん、35点」
「まあ・・・ねぇ」
「今季は出塁率も3割を切っちゃったしね」
「でも、これで終わるわけにはいかない!」
戸柱、嶺井、そして21年に一軍での経験を積んだ山本。
捕手ではどうしても決め手に欠けるところがある。
怪我さえなければ一番手だとは思うが、さて、どうなるか。
「まだまだ老け込む年齢じゃないんだか、身体を万全にして、ここ数年の悔しさを試合で出してほしいわ!」
「私も待っています!」
伊藤光が下位打線にいてくれれば、打線としての怖さ、厚みも増す。
打てなくても粘る姿は必ず次につながる。
フル出場は厳しくても、やっぱりメインは伊藤光でいってほしのが個人的な気持ちである。
頼むぜ!