2022年4月20日 阪神戦
結果:横浜1-0阪神
敢闘選手賞:東、ソト
「おおおっ、横浜スタジアムで阪神に連勝とか!?」
興奮したように結乃が言う。
「それも、サヨナラ勝ちです!」
理衣も万歳して喜ぶ。
投手戦か貧打線か。
いずれにしても両チームとも好機を逃した延長10回、決めたのはやはり1発だった。
「ソトがお得意の、振り遅れに見える右方向ホームランで決着!」
「やっぱりソト選手がいるのといないのじゃ違うよね」
「明らかに去年より状態もいいし、この調子でいてほしいわね」
「頼りになります!」
とはいえ、サヨナラできたのも投手陣が粘ったから。
先発の東はようやく好投し、7回無失点。
「まー、相手が打線がさっぱり状態の阪神だから、まだ評価しづらいけどね」
「また、そういうことを言う」
「いやだって、今のところ阪神に打たれているの、ロメロだけだからね」
「でも、この試合はキレも良い感じじゃなかった?」
勝ち星こそつかなかったが、この調子を続けてくれれば良いのだが。
「伊勢、エスコバー、三嶋も踏ん張ってくれたし」
「初戦に続いて、だね!」
「ただ連投になっているだけに、3戦目は使いたくないわね」
「そのためには打線が大量点を取ってくれれば!」
しかし、阪神投手陣相手に今の打線では厳しそう。
「牧が戻ってきたとはいえ、ぶっつけ本番みたいなものでまだ万全じゃなさそうだし、宮崎はいないし」
「この試合も、わずか4安打だもんね」
「何より、1番が全く出塁できなかったら、そりゃあねぇ」
「泣き所だね」
桑原がいなくなり、チャンスを得た誰もその座を掴めていないしアピールもできていない。
梶原は1試合だけで弱点をさらけ出したし。
「桑原、楠本が戻るまでは、あまり大量点はのぞめなさそうな感じね」
「なんとかつないで、つないで!」
「3戦目の坂本に、プロ初完投をやってもらいましょう」
「いきなりハードルが高い!」
「いや、こういうのは、やれる人はやるからね」
エスキー、三嶋を起用せず、健二朗、クリスキーあたりで締められる展開になることを祈る。
「しかもそうしたら、横浜スタジアムで阪神を3タテよ! こんなことってある!?」
「ここで苦手意識をなくしたいね!」
1、2戦目に粘って勝ったからこそ、3タテのチャンスが生まれた。
さあ、ここだぞ!