「さて、リーグ戦再開後のことを考えましょうか」
真面目な顔をして結乃が言う。
「気持ちを切り替えて!」
理衣も続く。
「何よりまずは、ローテーションよね」
「4日間空くから、先発ローテーションも再編成するよね」
「この後の対戦カードを見据えて、ね」
「オールスターまでに目指せ勝率5割!」
週末カードに阪神戦、ヤクルト戦が2回入る。
リーグ戦再開も阪神戦であり、ここに力を入れるのは当然だろう。
「リーグ戦開幕は今永でくるわね」
「エースだし、ここは当然だよね!」
「問題は残る5人よね。大貫を週頭3連戦のカード初戦にもってくるとして、あとは濱口、石田、京山」
「残り1人は東投手をあげるみたいだね。2軍で好投しているし」
「2軍で好投しても1軍で通用しないとね。結局それで、開幕してから駄目だったし」
「今度こそ!」
「最初のカードが甲子園の阪神戦を考えると、今永、京山、濱口・・・かしらね?」
「京山投手はローテを崩さず、甲子園で強い濱口投手をもってくると」
「ただ濱口はデーゲームが苦手イメージあるけれど。特に横浜。でも季節的に横浜デーゲームにあたるのはあと1カードだけだし」
「ヤクルトさん相手だと、濱口投手の球を見極めてきそうで怖いけどね・・・」
「そうすると週初めローテが、大貫、東、石田、かしら」
「どちらのカードにも左腕2枚が入るからバランスは良いよね」
「まあ、勝てれば右でも左でも良いんだけどね」
「どちらかだけ優先、というわけにはいないしね」
とりあえず、まずは阪神3連戦。
調子のあがった阪神相手に横浜スタジアムだと勝てる気がしなかったが、甲子園なら可能性はある。
「ただ阪神投手陣が凄まじいからね。特に初戦は青柳でしょ。ただでさえ苦手だし」
「防御率0点台だもんね。。。」
「今永に粘ってもらって、青柳に球数放らせて、後半戦勝負でいくしかないわね」
阪神は中継ぎ陣も強力とはいえ、スアレスはいない。
そこにつけこみたいところ。
もちろん、先発投手を打ち崩せれば言うことないのだが、今の横浜の打線だと一発以外は厳しいだろう。
「とにかく、先発陣は粘って終盤までいくのよ!」
「そこが一番重要だもんね」
さて、どうなるか?