「前半戦が終了して、ベイスターズは借金3よ!」
胸を張って高らかに言う結乃。
「最後の3連敗が残念だったねぇ」
ちょっと残念そうな理衣。
とはいえ過ぎてしまったことは変えられない。
後半戦にいかに活かすか、であろう。
「とりあえず前半戦を軽く振り返ってみて・・・」
「振り返ってみて?」
「まあ、色々とストレスがたまったわね!」
「うーん、グチからいく?」
「その辺は、途中でも何回か話したし、いいか・・・7月に入って勝つようになってあまり言わなくなったけれど、最後の3タテがね」
「結果が出なかったからね」
勝ちは積み重ねてきたが、采配自体が大きく変わったわけではない。
勝てるようになったのは、投手陣が頑張って抑えていた。
そして蛯名、桑原、佐野、の1-3番が機能していた、というところだろう。
「後半戦、どんな戦いをするのかは置いておいて、前半戦の内容で期待がもてそうなのは入江ね!」
「何せドラ1だもんね!」
「やっぱり経験と結果で良い方向に行くのかしらね。序盤より、最後の試合の方がよくなっていってね」
「良いストレートがあるよね!」
良い時のストレートはかなりエグイと感じる。
一年目の三嶋が、制球は悪いけれど伸びのある直球で高めの空振りをとっていたが、その直球より良いと感じる。
低めでも素晴らしい直球が決まるのがよい。
「もちろん、まだ勝ちパターンではなく、ビハインドとか心理的には楽なところも多いかもだけど」
「それでも徐々に同点とか1点差とか、僅差で登板が増えているしね」
「空振りが奪えるのが大きいわよね。今後が楽しみよ!」
個人的には来季以降、伊勢とストッパーの座を争ってほしいと思うくらいである。
「なかなかストレスもたまる前半戦だったけれど、蛯名も頑張って良いところを見せたり、そういうところがあったのは良かったわね」
「主力の不在にチャンスを掴んた選手たちだね」
「まー、期待に応えられない、チャンスを掴めないのも多いけれど・・・」
「ね、ネガキャンはまた別で」
「ということで、前向きなことを振り返ってみたわよ!」
「前向き……だったかな?」
色々と言いたいことは他の記事でもいったので。
そんな感じで。