「後半戦を前に、いきなりのトレード情報が入ってきたわね!」
結乃が驚きの声をだす。
「伊藤裕季也選手が楽天に! 悲しいね!」
理衣が寂しそうな表情浮かべる。
ドラフト2位で入団した大型内野手。
ルーキーイヤーにその片鱗を見せてくれたが、その後は伸び悩み。
牧が入団して結果を残したことで、出番はさらに減った。
「ただこれは、伊藤裕季也にとってはチャンスと思わないとね」
「楽天は右の野手が不足しているっていう事情もあるしね」
「横浜だと牧がいたから伊藤裕季也に求めていたポジションは埋まってしまったからね。まだ若いし、違う場所で伸びて欲しいわね」
「応援したいよね!」
色々と言われもしたけれど。
入団した年から、キャンプからずっと頑張っている姿を見てきただけに、やはり寂しいものはある。
「守備の居残り練習とか、ずっとやっていたしね」
「その努力を、新たな地でも継続して!」
「そしてトレードで横浜に来るのが、中継ぎの森原ね」
「手術をしてこの数年はあまり登板できていないけれど、19年には64試合に登板して防御率1.97、29ホールドの実績があるからね」
実績で言えば森原の方が上だし、年俸も圧倒的に高い。
それでもトレードが成立したのは、伊藤裕季也の若さ、というのもあるのだろう。
「これを機会ととらえて、楽天のレギュラーを目指してほしいわね!」
「楽天さんも浅村選手だったりいるし、簡単じゃないけどね」
「そこで頑張らないと! 環境変わった今がチャンスなのは確かなのだから」
皆で応援しましょう。
「そして後半戦最初の巨人戦は、とりあえず流れたわね・・・」
「まあ、2軍も含めて出場できる選手が殆どいなかったらね。。。」
後半の日程が厳しくなるが、今を休みととらえて備えましょう。