2022年9月9日 阪神
結果:横浜9-2阪神
敢闘選手賞:牧、楠本
「なんとか勝利!」
結乃が安堵の息を漏らす。
「連敗もストップです!」
理衣も喜んでいる。
本来なら安心して見ていたい点差なのだが、京山がそれを許してくれなかった。
「2イニング連続で満塁にするとか、何をやっているんだか」
「なんとか0点には抑えたけれどね」
「2回で66球も投げていたらどうしようもないわよ」
「ま、まあまあ」
と、グチから入って。
「相手の自滅みたいなもんだったけれど、その後に付け込んで点数を奪ったのは良かったわね」
「まさか2連続ワイルドピッチで勝ち越しとかね」
「藤波らしいっちゃらしいけれど」
「その後の佐野選手のあたりもラッキーなポテンヒットだったしね」
それでも、牧のタイムリーや楠本のタイムリーなどはきっちり打てていた。
点差が開いた後でも、点を取れる時には取っておかないと厳しくなる。
「上茶谷も、初回はどうなるかと思ったけれどね」
「二者連続四球だもんね」
「で、タイムリー打たれてなお無死1、3塁とか」
「その後、犠牲フライで1点取られたけれど、1塁ランナーだけになって少し楽になったかな?」
どうなるかと思ったが、なんとか5回2失点にまとめてくれた。
5回に味方も逆転して、久しぶりの勝利である。
「これで満足しないで、次回はもっと良い投球をみせてくれないとね!」
「なんといっても完封もしているんだしね」
これでどうにかヤクルトのマジック再点灯を阻止した。
しかし、2戦目も勝利しないと繋がらない。
「相手がまた初勝利を狙うルーキーの森木、っていうのが嫌よね」
「初勝利はまたの機会でお願いします!」
「2戦目で勝って初めて、その後のヤクルトへの挑戦権があるのよ! 頼むわよ石田!」
「5回までまずは全力で!」
ヤクルト戦に体力を残して、とか言っていられない。
まずは目の前の試合をきっちりと。
「なんとか打線が早い回から森木を攻略したいけれど、前回、良い投球見せているのよね」
「さすがドラ1」
「しかも苦手のデーゲーム! でも四の五の言っていられない!」
「苦手を克服しましょう!」
疲れているだろうけれど、頑張って欲しい。