「ＣＳが終わって、にわかにオフの動きが活発になってきたわね」
結乃が腕を組みながら冷静に言う。
「なんかちょっと寂しいね」
理衣がしみじみという。
完全にオフシーズンに突入したのが、なんとも切ないですね。
「まずは康晃のメジャー挑戦の話ね」
「寂しいけれど本人が望むなら、ってところだよね」
「今季の成績ならね。来季は海外ＦＡで球団にお金も入らないし、時期としてはベストよね」
「チームとしては守護神がいなくなるのは厳しいけれどね」
「それでも本人の希望だし、新しいクローザーを育てると前向きに考えるしかないわね」
「まだ確定したわけじゃないけれど、応援したいね！」
本人も２年間の苦戦から復帰して、セーブ数だけではなく防御率やＷＨＩＰもベストを叩きだしている。
故障しない頑丈な体もあり、売るなら今だろう。
「そして青山ヘッドの退任ね」
「来季は巡回コーチになるみたいだね」
「これもまあ、良いんじゃない。調整型のヘッドじゃあ、三浦と被るしね」
「来季は誰がヘッドコーチになるのかなぁ？」
「石井がヘッド昇格論が一番多く、それが妥当とも思えるけれど、どうなるかしらね」
「こういうコーチ陣の変更も怖いけれど楽しみな部分だね」
一人抜けるということは誰かが加わるということ。
田代さんはどうなるのか。
二軍のスタッフももう少し強化してくれないか。
等々、もろもろあるわけで。
「この辺の動きも色々と追いかけていきたいわね」
「あとは外国人選手たちが帰国していったね」
「それらはまた、来季に向けた課題とかのところで話しましょう。とはいえオースティンの二度目の種々とか、オイ！？」
「シーズン直後から痛い情報だね。。。」
「まあ、もう決まったもんは変えられないし、それ前提でやるしかないわ」
「ＣＳ負けちゃったのは悔しいけれど、足りないところがあったのは確かで、来季に向けて前向きにいきましょう！」
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