2022年振り返り #15 1軍出場なし!2年目に覚醒もありうるのだから頑張れ 徳山壮磨
「ドラ2で入団した徳山ね」
結乃が微妙な表情をして言う。
「なかなか苦労していたね」
理衣がフォローするように言う。
1軍での登板はなし、2軍での成績が以下となる。
#15 徳山壮磨
出場試合 : 17
投球回数 : 77.1
防御率 : 3.49
勝利 : 2
敗戦 : 6
ホールド : 0
セーブ : 0
奪三振 : 58
失点 : 36
「大卒ドラ2の投手で、2軍でこの成績は寂しいわよね」
「即戦力で投手としてとったとなると、1軍で投げては欲しいよね」
「大卒でも素材型はいるけれど、徳山はそういう感じにも見えないし」
「ちょっと残念だったね」
ドラフトの時も、わざわざドラ2で徳山を?
なんて声もあった。
その声を払しょくしてほしかったのだが、そうもいかなかった。
「ヒットも四球も多いし、なかなか良いところがね」
「これは、っていう球がないのかな」
「今の時代、野球のレベルもあがっていて、やっぱり決め球がないときついわよね」
「まとまっているだけではダメってことかな」
意識は高いものをもっているようにも感じるが、やはり実力と結果が伴ってこそのプロ。
いかに、自分の武器を作ることができるかが、課題となるだろう。
「2年目とはいえ、これは、っていうものを何かしら見せてくれないと立場は苦しくなっていくからね」
「でも、まだ2年目だし、1年目を糧に変化するかもしれないしね」
「そうね、入江だって1年目は散々だったし。ただ、楽観できる立場でないことは確かだからね」
「本人もそこは自覚しているはず」
即戦力として期待され、全く貢献できていないことは本人もわかっているだろう。
その立場も含めて。
「まずは、1軍にあげても良いと思わせるものを見せないとね」
「奮起を期待しています!」
色々と言っている人たちを見返すような、そんな活躍を期待したい。