「細川が現役ドラフトで中日に移籍することにより、外野手陣容のことを考えてみたわ」
結乃が腕組みをしながら言う。
「今後のチーム編成の作戦にも影響してくるよね」
理衣がうなずきながら言う。
今のベイスターズの外野陣は以下のような感じか。
★支配下
大田
オースティン
桑原
神里
佐野
関根
楠本
蛯名
梶原
★育成
勝又
村川
大橋
「このうち、右打ちが大田、オースティン、桑原、蛯名、だけなのよね」
「左打ばかりだね」
「大田はベテラン、オースティンは外国人だし、右打ちの外野手が少ないのよ」
「実は右打ちの外野手の中では一番の若手だったんだよね、細川選手は」
高卒だったので、6年在籍してもまだ24歳だった。
細川が抜けることで、右打ち外野手の最年少は25歳の蛯名となった。
「まあ、外野は助っ人外国人選手枠の一つでもあるから、そう言う意味ではそこでの補強もあるでしょうけれど」
「でもやっぱり、生え抜き日本人選手も欲しいよね」
「2022年は蛯名が頭角を現して面白いと思わせてくれたけれど、チームとしては次代の選手も見据えないとね」
「となると、来年のドラフトでは右打ちの外野手の指名があるかも?」
「外野は充実しているから上位指名とはいかないかもだけど、良い選手がいれば十分に可能性はあるわね」
まあ、外野手選任ではなくても、将来的なコンバートを見込める選手がいれば内野手でもあるかもしれない。
「左打の外野手は勝又とかもいてまだまだ層が厚いけれど、右打ちはね。だから右打ちで、できれば長打力のあるのが欲しいわよね」
「ロマンですね!」
「細川は、中日で開花して欲しいわね! チャンスは横浜よりある・・・と信じて」
「中日さんも若手の野手を色々と獲得しているけれど、控え含めたら横浜よりはチャンスありそうかな?」
「二軍での実績があっても横浜では一軍あがれなかったけれど、中日なら一軍にはいられるのでは? と思ったり」
細川の不在が一軍の穴とはならないが、将来的な戦力バランスを考えたら少しバランスが崩れた部分があったのは確か。
それも含めて来季、どのようなドラフトや補強をするかを楽しみにしたい。