2022年振り返り #51 安定の打率3割!あとはだ点がもう少し欲しい 宮﨑敏郎
「安定の宮崎ね」
結乃がどっしりと構えながら言う。
「頼りになります!」
理衣も元気よく言う。
まさに毎年安定して成績を残してくれる宮崎。
2022年も例年通りという感じか。
#50 宮﨑敏郎
出場試合 : 122
打数 : 434
打率 :.300
出塁率 :.365
安打数 : 130
HR : 16
打点 : 50
得点 : 51
盗塁 : 0
OPS :.835
「最後にきっちり3割にのせてくるのがさすがよね」
「2022年は3割打者も数少ない中、そこに入ってくるもんね」
「この安定感はチームとしても助かるわよね」
「計算できるもんね」
怪我さえなければコンスタントに数字を残してくれる。
月ごとの浮き沈みもあまりなく、本当に一定している。
「ということで80点ね。宮崎だから求めるレベルは高くなるわよ」
「ここまで実績を残しているとね」
「あとはやっぱり打点よね。50じゃ少ない、70は欲しい!」
「うーん、得点圏打率が低かったもんね」
得点圏打率は.250とチームの中でも下の方である。
特にシーズン序盤は得点圏で全然打てず、チャンスで宮崎にきてもあまり期待感がなかった。
「まあ、もともとチャンスにあまり強いタイプじゃない感じだけど、やっぱり打ってもらわないと困るからね」
「足が速くない分、ランナーに出るだけだとあまり強みにならないからね」
「もちろん、チャンスになると相手投手も力を入れるから、ってのもあるんでしょうけれど」
「そこをなんとかして欲しいのが宮崎選手!」
5番という打順でも悪くはないのだが、5番ならやはりもう少し打点が欲しい。
外国人選手が5番あたりに入り、宮崎が6番くらいなら、それで怖さも出るような気もするが、難しいところでもある。
「2022年は宮崎と、そしてソトが得点圏での打率が悪く、得点効率が悪いってのもあった気がするし」
「まあ、全てが上手くはいかないよね」
「2023年はアンバギーがどういう選手か次第ね。あとはソトがどうなるか」
「クリーンナップの面々そのものは大きく変わらないだろうしね」
オースティンがいない以上、佐野、牧、宮崎、ソト、という候補はよほど調子が悪くなければ変わらないだろう。
そこに、新外国人選手であるアンバギーがどのような力を見せてくれるか次第か。
「まあ、楠本とかがバーンと力を付けてくれて入ってきてもよいけれどね」
「大田選手もいるしね」
「って、宮崎の話からそれたけれど、宮崎は前述のとおり怪我とかさえしなければ安心できるでしょうからね」
「でも、宮崎選手も人間だし、不調の可能性もあるから、バックアップは重要だよ! 今じゃあ、代わりの選手がいないし」
そう、宮崎本人というよりも、その後継者が出てこないこと、バックアップの弱さが2022年は浮き彫りになった。
「蛯名が内野挑戦しているのはそのためよね。宮崎が不調の時に限らず、年齢的にも休ませることを考えて、うまくはまればよいわね」
「宮崎選手も、まだまだ元気だし、譲るつもりはないだろうけどね」
まあ何はともあれ、怪我にだけ気を付けて頼みますよ、ぷーさん!