2022年振り返り #58 1軍で活躍できる潜在能力は見せた。まずは2軍で安定した力を 梶原昂希
「ルーキーの梶原ね」
結乃が落ち着いて言う
「ドラフト下位だけどロマン枠だね」
理衣が胸の前で手を組みながら言う。
1軍デビューも果たした成績はこちら。
#58 梶原昂希
出場試合 : 15
打数 : 15
打率 :.267
出塁率 :.267
安打数 : 4
HR : 1
打点 : 2
得点 : 2
盗塁 : 0
OPS :.733
「なんといってもデビュー戦は強烈だったわよね」
「4安打1HRの活躍だもんね!」
「まあ、安打数が4で、要はデビュー戦以降は1安打もできなかったんだけどね」
「そ、それは・・・」
プロの壁はそう甘くはない。
何せ15打数で9三振と、完全に弱点が分かってしまったというか、そもそもまだ実力不足だったというか。
「まあ、それでもあの1試合もあるし、ルーキーだし、60点で」
「たとえ1試合でもプロの試合で活躍できたんだから、自信にはしてほしいよね」
「あれで試合に勝利できていればねぇ。。。」
「また、そんなことを」
それでも何か持っているのか期待させてくれる。
フレッシュオールスターでも4安打2盗塁で優秀賞を獲得した。
「潜在能力はみせてくれたけれど、やっぱりまだ穴が大きすぎるわよね」
「でもパンチ力もあって足もあって、将来的に楽しみな感じだよね」
「左打の外野手ということで、楠本のあとを追って勝又と切磋して欲しいわね」
「外野の壁は厚いけれど、まずは2軍で安定した成績を残すことを目標にだね」
ドラフト下位から活躍している選手はいるわけで、梶原も目指してほしい。
あの試合の活躍もあって印象には残っているだろうから、チャンスも貰える可能性はある。
そのチャンスをいかに掴むか、だろう。
「あのデビュー戦の衝撃よ、もう一度!」
「待ってます!」