「うーん、とりあえず勝利!」
煮え切らない感じで結乃が言う。
「ナイス継投でしたね!」
理衣は喜んで言う。
3月5日西武とのオープン戦は3-1で勝利した。
「いや、まあ、投手陣は良かったけれどね」
「先発の東投手が4回1失点! その失点もエラー絡みだったもんね」
「でもやっぱり、東がよくなってきたのはいいわよね。先発として今季こそ復活して欲しいわ」
「今の状態なら先発ローテも見えてきているしね。そうすれば、左腕カルテットが揃うかも??」
「リリーフ陣、三嶋、山崎、エスコバー、伊勢も出てきて無失点と」
「この辺は盤石! 三嶋投手も、ね」
横浜のストロングポイントは中継ぎ陣だと思うので、そこが無失点で終えられたのは収穫だった。
「そして小園が横浜スタジアムで初登板ね」
「ここも無失点で抑えました!」
「重要なのは内容よね。色々と言われていたけれど、ストレートも意外と球威あったし、順調に育っているようにはみえたけれどね」
「とらえられた、と思った甘いコースのストレートも、意外と詰まっていたしね」
ここから更に、良くなっていってほしい。
「一方で打線は僅か5安打!」
「効率よく3点はとったけれどね」
「5回以降は全部三者凡退だからね」
「相手も、平良投手だったから、なかなか難しかったね」
好投手とはいえ、見せ場も作れず完璧に抑えられてしまった。
「それでも佐野、宮崎、ソトはきっちりヒットを打ったしね」
「さすがだね」
「崖っぷちの神里、柴田も打ったけれど、柴田のショートの守備は厳しいのかしら?」
「真正面のゴロをエラーしちゃったもんね・・・」
守備の堅実さが一番のウリなのに、それでは困ってしまう。
「良いところも悪いところもオープン戦だから色々と出せばよいと思うけれど」
「走塁面では積極的にいっていたね」
「まあ、走塁死も多いけれど、これはやっておかないとね」
「走塁改革は今季もテーマです!」
メインの投手陣はそこそこ順調に来てはいる。
あとはやっぱり新戦力の台頭が欲しいのと、野手陣の調子を開幕に向けてあげていってほしいですね!