2023年4月11日 ヤクルト戦
結果:横浜3-6ヤクルト
敢闘選手賞:林
「まー、負けるべくして負けた感じね」
諦めた様に結乃が言う。
「残念だったね」
理衣も肩を落としている。
先発の濱口が初回に3失点。
その後も踏ん張れず、4回6失点でKO。
これでは勝てない。
幸いなのは、濱口以降の投手は無失点ということ。
「まあ、濱口の1回、2回が全てだったわね」
「防御率の良いヤクルトさん相手に、最初からこのビハインドはきついね」
「大貫、今永があがってきて、平良もいるから、次に落ちるのは濱口かしらね」
「ガゼルマン投手、石田投手は好投したしね」
二回続けて失敗したのは濱口だけ。
いくら打線の弱い中日相手とはいえ、ガゼルマンと石田は結果を出したのだから。
「次の週のカード頭は巨人と長崎、佐賀での2連戦。前のカードで好投した平良、東でいくんじゃないかしら」
「今永投手は次の広島戦で一軍じゃないか、といわれているね」
「そうすると大貫、ガゼルマン、石田の誰かが外れるのね」
「大貫投手が怪我明けだから少し安全をみるとか」
最も安定感のある今永、大貫の二人は、状態が問題なければそれぞれカード頭にもっていきたい。
「これで5月からバウアーが加われば、今永、大貫、バウアー、平良、東、ガゼルマンor石田と先発ローテが組めるのよ!」
「バウアー投手はまだ分からないし、平良投手、東投手も一年通してどうなるかは分からないけれどね」
「状態の悪い投手は入れ替えつつ、やりくりしていけばいいのよ」
「名前の出ていない濱口投手、笠原投手、それに上茶谷投手とかもね」
それまで、なんとかくらいついていきたいところ。
「打線は相変わらずつながらないけれど、とりあえず林に初安打が出て本人も安堵したんじゃない」
「それに盗塁も決めました!」
「ただ敗戦したことで、打線を入れ替えるかどうかね」
「京田選手も打撃好調だしね」
「んー、2連戦だし、2戦目はなんとか勝ちたい。先発の出来、東次第だから頑張って欲しいわね」
「連続して良い投球ができるかどうか、だね」
「そうね、昨季も良い投球をした登板がないわけじゃないんだけど、続かなかったからね」
「打線も援護したいけれど、相手も高橋投手で強敵です」
佐野、宮崎はこの日もヒットを放ち、桑原、関根といったところも1本放っている。
「問題はソトか。佐野をファーストにして、この日ホームランを放った大田を先発に起用するとか」
「勝ちましょう!」
昨季もいいようにやられたヤクルト。
初戦は苦手のサイスニードで、投げてみなければ分からない濱口となれば敗戦の可能性が高いのは分かっていた。
なんとか1つ、取り返したいですね。