2023年4月18日 巨人戦
結果:横浜2-0巨人
敢闘選手賞:石田
「4連勝!」
結乃が力強く言う。
「そして首位です!」
理衣が拍手をする。
もちろん、今の時期に首位とか順位を気にする段階ではないものの、気分がよいことに間違いはない。
「今永、大貫、バウアー、オースティンがいない状況での首位だからね、チームとして力がついているってことよね」
「本当に、ここからどうなるかが楽しみだね」
「その勝利も、ちゃんと先発が抑えて、っていうのができているのが大きいわよね」
「この日は石田投手が8回無失点の好投!」
「点差がもう少しあれば、初完投初完封もあったかもなんだけどね」
「それは次回にとっておきましょう!」
完投こそしなくとも、勝ちパターンの中継ぎを出さずに山崎との直リレーで勝てたことはチームとしても大きい。
「被安打4で三振も8つ奪って無四球と、言うことなしね!」
「今永投手たちがもどってくるからといって負けられないもんね」
「この投球を見せられたら、そうそう2軍に落としてなんて言えないわよね」
「本当に、素晴らしい投球でした!」
一方で打線は2得点のみ。
相手もエースの戸郷であり、もともと大量点が期待できるものではなかった。
少ないチャンスをいかにものにできるか、であろう。
「先制は4回! とはいえ無死2、3塁から4番、5番が連続アウトで無得点というのはいただけないけれどね」
「その辺は相手の戸郷投手もさすが、というところだね」
「2死満塁になって、ここまで不調のソトが執念の内野安打!」
「リクエストも変わらず、貴重な先制点!」
「ギリだったけれど関根の足が勝ったわね」
「こういう得点も大事です!」
チャンスに無得点で終わるか、1点でも取れるかでは大きく異なってくる。
「そして貴重な追加点は8回、開幕から好調を維持の宮崎がタイムリー!」
「本当に頼りになります!」
2点の援護で最終回は山崎が3人で締め。
味方の好守備もあり、2連戦の頭をとった。
「2連戦だけに初戦で勝つと気が楽よね。濱口も気を楽にしていってほしいわね」
「何せ佐賀での凱旋登板! ここで好投を見せたいね」
「逆にここで駄目ならローテ脱落しそうだしね」
「左腕カルテットとして負けられない!」
そう、この日の石田、そして濱口。
広島戦では今永、東と、左腕カルテットが万全の状態で揃います!(状態の良し悪しはあるとして)
仮に今永、大貫、バウアーが1軍で結果を残せなかったとしても、今のローテを維持して2軍再調整にあてられるだけのものはある。
「まだ4月、油断せずに一つずつ!」
「それでも、楽しみでしかないシーズンだね!」