2023年6月19日 日ハム戦
結果:横浜3-4日ハム
敢闘選手賞:上茶谷、森原、エスコバー
「はぁ、なんなのかしらねこれは」
力なくため息を吐き出す結乃。
「うーん、本当に、なんともだね」
理衣も同じように息を吐き出す。
交流戦の最終戦、引き分け以上で優勝が決まる一戦で。
2点リードで8回に伊勢が打たれて同点に追いつかれ。
同点の延長10回に山崎が打たれて勝ちこされて負けるという。
「伊勢はまあ、序盤はずっと抑えていたし、ここんところ疲れからか打たれている時も増えているのよね」
「責めることはできないよね」
「ただ康晃はなぁ、なんかいつも、ここを抑えればというところでホームラン打たれるわよね」
「そ、それは言わない約束で」
しかし交流戦の優勝がかかった試合でこれでは、今後のもっと重要な試合でどうなることやら。
「まあそれでも、先発で4回無失点の上茶谷をはじめ、投手陣は頑張ったけれどね」
「ブルペン陣全員で踏ん張りました!」
「ピンチに登板して踏ん張った森原、そしてエスコバーとね」
「エスコバー投手は2回無失点!」
エス子バーが復調してきた感じなのは、今後に向けて好材料だが。
ただ、ブルペンデーの日に三嶋と伊勢の二人が一死もとれずに降板することになると、継投は苦しくなる。
まあ、それでも伊勢、山崎が打たれた時点で駄目なのだが。
「あとは打線ね。8回の2死満塁で佐野が初球を打ちあげちゃったのがねぇ」
「あそこで打てば、この日の佐野選手は完璧だったのにね」
「そうそううまくいかないってね。そもそも初回の2死満塁、6回の1点とってなお2死満塁、8回に2点勝ちこしてなお無死1、2塁のあとに三者連続三振とか、そういうとこでしょ」
「そ、そうだよね・・・」
肝心なところで点が取れていないからこうなるわけである。
「ただまあ、1点差負けだから交流戦優勝の可能性は高いけれどね」
「あとは楽天さんが大量点差で2連勝しない限りは、ってことだね」
「しかし、素直に喜べないわね」
「交流戦優勝どうこうより、素直に勝ちたかった!」
負けたことは変えられないので、リーグ戦に向けて切り替えるしかない。
「再開後はいきなり阪神とだからね!」
「ここまで大きく負け越しているしね」
「甲子園で6連敗だからね、横浜で3タテしないと!」
「3日間休んで、気合を入れていきましょう!」
しかし、本当に肝心の試合で締まらないチームですよね、横浜って。