「また新外国人選手の獲得が決まったわね!」
結乃が鼻息荒く言う。
「アンソニー・ケイ投手。左腕だね」
ニュース記事を見た理衣が言う。
メジャー通算44試合登板。
昨季3Aでは40回2/3を投げて、イニング数を上回る58奪三振。
「中継ぎに見えるけれど先発もできるみたいね」
「球団は今永投手のかわりを考えているとか」
「まあ、キャンプやオープン戦でみて、最終的に決めるかもね」
「中継ぎも左腕は貴重だもんね」
エスコバーが退団したため中継ぎ左腕は手薄になっている。
そこでもぴったりあてはまるだろう。
「奪三振率が高いのは中継ぎ向きでもあるしね」
「ピンチで登板も多いだろうし、ランナー出したくないからね」
「あと年齢が28歳と若いのも良いわよね」
「日本で吸収して成長も期待できるよね」
新外国人は、ローワン・ウィックに続いて二人目。
他に投手でジャクソンを調査し動いているとも聞く。
「投手に関しては、あとはバウアーがどうなるかだけど、こればかりは読めないからね」
「メジャーで投げられると良いけどね」
「そして問題は野手ね。獲得に向けて動いていたっぴレイエスは日ハムにとられちゃったし」
「野手の市場は本当に厳しいんだね」
オースティンだけでは1年間戦えないだろう。
かといって、打てない野手をとってきても意味がない。
「野手は日本人で頑張って、助っ人は投手で固めるのか。果たしてどうなるのかしらね」
「あまり実績無くても、若くて将来が期待できるような野手がいたら・・・」
「そういう選手はプロテクトされているからねぇ」
「うーん!」
何はともあれ、ケイに期待しましょう。