2024年10月29日 ソフトバンク戦
結果:横浜4-1ソフトバンク
敢闘選手賞:東、桑原
「よーっし、勝利!」
結乃が拳を突き上げる。
「これで1勝2敗!」
理衣は両の拳を高々とあげる。
2連敗で迎えての敵地。
横浜では連敗の後、選手だけで集まって緊急ミーティングを行い、桑原や山崎など2017年経験者より檄も飛ばされた。
その効果もあったのか、見事に勝利。
ソフトバンクの日本シリーズでの連勝、ホームのPaypayドームでの連勝も止めた。
「まずはなんといっても桑原! 檄を飛ばした本人が有言実行で結果を出してみせたわね」
「初回に先頭打者でツーベースで出塁すると、その後に先制となるホームを踏む!」
「やっぱ初回先頭打者が出ると勢い出るし、それが先制につながると尚更よね」
「この試合は違うぞ、そう思わせてくれました!」
さらに守備でも桑原らしいダイビングキャッチ。
前方向へのダイビングキャッチなら桑原のお手の物で、守備でもチームを乗せていく。
「あの守備は桑原なら当然ね。そして5回には勝ち越しのホームラン!」
「いやー、やってくれましたね!」
「初回先制したとはいえ、その裏にすぐに追いつかれたから、実質5回が初めてリードを奪った感じよね」
「更にその後に無死満塁から筒香選手もきっちり犠牲フライ!」
「もうちょっとでホームランだったんだけどね」
「スタメン起用に応えます!」
「ただ牧の走塁はダメね。3塁近くまできていて慌てて戻って。あのフライならまだ1、3塁を作れたのに」
「牧選手、このシリーズはどうもイマイチだねぇ」
初めてのシリーズでまだ地に足がついていないのか? 打撃だけでなく、こういう状況判断でも。
この試合は勝てたから良いが、あの時点でまだ2点差、あれはいけない。
「その打線に応えたのが東! さすがね!」
「7回投げて10安打打たれたけれどわずか1失点! さすがエースです」
「初回の失点も森のエラーみたいなもんでしょ」
「あはは・・・」
初回こそ球数を要したが、その後は流石。
怪我あけ、期間が空いてぶっつけ本番での日本シリーズということで、初回はさすがにいつも通りと行かなかったか。
その後も毎回ランナーを出すが、後続をきっちり抑えて失点しないのがさすが。
無四球なのが大きい。
「8回には戸柱が貴重な追加点となるタイムリー2塁打」
「CSから良いところで打ってくれます!」
「伊勢、森原も無安打で締めてくれたし」
「大きな勝利です!」
3連敗と1勝2敗では全然違う。
2017シリーズは3連敗スタートだったが、今回は2連敗で止めたのも、経験者がいたのが大きいか。
「とはいえ、牧、宮崎、佐野がノーヒットだからね、ここが打ってくれないと」
「そうだね、今は桑原選手、梶原選手、森選手、といったところが頑張ってくれているんだよね」
「主軸に力を注いでいる分、脇役の方で少し気が緩んでいるのか。あるいは単に主軸が状態悪いのか」
「宮崎選手が心配だよね」
この後勝つには、全員とは言わずとも二人くらいは打ってくれないと苦しい。
「まあ、とにかく1つ勝ってこのまま連勝するわよ!」
「4戦目はケイ投手、東投手とは違ってパワータイプの左腕! 期待です!」
「球威で押していって封じて欲しいわね」
「東投手がコントロールとキレに対し、アバウトな制球でもガンガン押してくるタイプだから、その辺の違いが効くと良いけれど」
東とは異なり、多少四球でランナーを出してもヒットを打たれなければ良い。
まあ、四球も出して欲しくないけれど。
5戦目の先発がいないだけに、4戦目で勝ってタイに戻しておきたい。
「そのためには打線が石川を打ちたいわね」
「これまた力のあるタイプだね」
「球数の多いタイプだから、はやめに引きずりおろしたいわね」
「相手の術中にはまらないように!」
先日の投稿の通り、こちらは3位からなので相手にアドバンテージ2勝から始まったと思えばここからスタート!
さあ、これから反撃!