2024年振り返り #54 マダックスも達成、ファンから選手になったルーキー 石田裕太郎
「ルーキーで4勝をあげた石田ね」
結乃が納得したように言う。
「本当、助かったよね!」
理衣も拍手する。
ファンが投げている、なんて言われもしたけれどなんのなんの。
ルーキーとしてこの活躍は大きかった。
#54 石田裕太郎
出場試合 : 12
投球回数 : 59.0
防御率 : 3.97
勝利 : 4
敗戦 : 3
ホールド : 0
セーブ : 0
被打率 : .319
WHIP : 1.49
奪三振 : 39
失点 : 27
「初先発の相手が何せあのソフトバンクだったからね」
「しかもチームの状態もイマイチで、カード2連敗の最後の3戦目だったもんね」
「ま、誰もが3タテされることを覚悟していたわよね」
「そこで好投して初先発初勝利を挙げると、あれよと4連勝!」
更にはマダックス達成までするというオマケつき。
一躍、チームの救世主となった。
「とはいえプロは甘くないわね。その後は苦戦して打ち込まれることも増えて4勝で終わったからね」
「そこは課題として取り組んでもらえればね」
「コントロールが武器でオフのプロ野球ULTRAでもパーフェクト達成したからね」
「その武器は変えず、更に球種のキレ、精度をあげたいね」
被打率が示す通り、よく打たれてはいる。
ボールの威力なのかキレなのか。
いずれにせよ、単にコントロールが良い、だけではまだまだプロでは厳しい部分もあるのだろう。
「本人も自虐のように言っていたけれど、ドラフト5位で期待も低い中でこれだけやってくれて、ね」
「入っちゃえばドラフト順位なんて」
「そうは言っても実際にはそういう部分あるの確かだからね。でもこれで期待値は上昇したから」
「本人の力です!」
2025年はシーズン後半にぶつかった部分をどれだけ乗り越えていけるか。
一年目に首脳陣に名前もうっただけに、チャンスはくる。
「目指すは先発ローテ、ルーキーの竹田とかと争うことになるかもね」
「負けないように!」
ファン代表として戦ってほしいですね。