「さあ、不満足な交流戦が終わったわね」
結乃が頬を膨らませて言う。
「まあ毎年、そう調子よくはいかないよね」
理衣が落ち着かせるように言う。
今年はセリーグが全て5割以下で下位に沈む情けない結果に。
交流戦序盤こそセリーグ優位だったが、2週目から一気にパリーグの勝ちが積み上げられていった。
横浜も同様、1週目で4勝しながら、2、3週目では計3勝しかできなかった。
「とにかく打線よね。もちろん良い投手に当たればそう簡単に打てないけれど」
「チャンスがあってもなかなか点が取れないとかね」
「1点を取りに行こうとしないとか、その1点を取りに行けないとか」
「シーズン序盤もそうだったよね」
今シーズンは最初からずっと打線が低調だった。
だから、打撃コーチ責任論なんかも出ている。
「打線のテコ入れにフォードの再獲得の話も出ているものね」
「オースティン選手が不調且つ怪我だしね」
「佐野は復調したけれど、筒香はまだ不安定だしね。交流戦では長打が出たけれど」
「チャンスでなかなか打てないとかね」
リーグ戦再開までの4日間でどうするか。
多くのことは出来なくとも、考え方や意思の統一は出来るはず、だが。
「個人的に一番打者はしばらく度会でいったらと思うけれどね」
「やっぱり打撃センスはあるよね」
「打率は今そこまで高くないけれど、打席を見ているとやっぱり良く見えるわよね」
「経験も積ませたいしね」
足はそこまで速くないかもしれないが、遅いわけでもない。
桑原が夏場で調子をあげてくるまで、どうか。
「ショートは離脱する前は林が打撃も良い感じだったんだけど、今は誰を出しても、って感じね」
「長年の課題が解決しないね」
「そしてサード宮崎の代わりに出る選手ね。井上はまだ駄目なのかしら」
「ファームでは調子が良いみたいだけど」
まあ、色々あるけれど、試合の進め方、選手起用、采配、どれをとっても正直・・・と思うところは多々ある。
これで勝ってくれていればまだ良いのだが、そうでもないし。
投手陣が頑張ってくれていたが、暑くなってきて投手陣も失点が多くなってきた。
打線が援護して欲しいので、どうにかしてください。
ちなみに一軍打撃コーチを変えないのは、仮に今季結果が出なくて三浦が監督を退くとなった時、責任取って一緒に辞めると言い出すのを防ぐため。
ではないかと何気に思っていたりするのだが、どうだろう?