2018年4月29日(日) vs 中日ドラゴンズ
結果:中日2-4横浜
敢闘選手賞:大和、三嶋
「うわー。これ、よく勝てたわね、今日の試合」
試合終了後、結乃の第一声である。
多くの横浜ファンが同様の思いを抱いたのではないだろうか。
「まあ、無死満塁で点が入らないのは横浜でも良く見るけれど、さすがに1試合で2回とはね」
「いや、守った選手たちを褒めようよ!」
両拳を握りしめて強く言うのは理衣。
「確かに、大和と嶺井の6-2-5のホームゲッツーはよくやったと思うけどね」
嶺井の好判断もそうだが、大和の捕球と素早い送球も大きい。確かに、大和はこれまで打率は良くないけれど、守備で失点を随分と防いでくれている。何気にエラーも多いのだが、それでも守備の貢献は大きい。
「ロペス選手が同点タイムリー2ベース、そして延長では筒香選手が勝ち越しホームラン! 役者が打ってくれたって感じだね!」
「筒香は得点圏でも打っていないのに、こういう場面で意外と打っているわよね。この前のヤクルト戦もそうだし」
脇役が活躍するのも良いが、それが長続きするものでもない。やはり、打つべき人が打って点を入れられるようにならないと、シーズンを通して勝負するのは厳しいだろう。
「本当は宮崎のヒットでロペスホームインでしょう! あれ、タッチしていなくない?」
「審判の人達がビデオで確認したんだから、わずかに触れていたんじゃない?」
「文句言っても仕方ないからやめるけど
「あとは復帰した梶谷選手の調子が良さそうだよね。これで3-6番まで良い感じ!」
「あっさり三振しなくなって、今年は率にこだわるというのは本当みたいね。そう言いつつ、ハマった時の飛距離は相変わらずだし、盗塁できるし、夏場にバテなければ結果が楽しみね」
今日も二安打している。クリーンナップのあとの六番が課題で、キャッチャーなどを置いていたが、梶谷が入ればいきなり打線が弱くなることもなくなり、相手投手に威圧感をかけられる。
「延長戦に持ち込んで粘り勝ちできたのも、投手陣が最少失点で粘ったからだね」
「ウィーランドはいつも通りね。ちょっと球数かさんだけれど。ただ三上は・・・」
「ま、ま、何人か投げればそういう時もあるし! それにほら、三嶋投手が」
「そうね、三嶋も重要な場面で投げる時が増えそうね。9連戦ってのもあるでしょうけれど、それでもルーキー時代の荒々しいピッチングが戻ってきて良いわね!」
三嶋の魅力はなんといってもストレートだ。それも、浮き上がるような威力のある球で、ルーキー時代は明らかにボール球なのに相手打者がつい振ってしまう、そんなシーンもよく見たのだ。
変に制球するよりも、荒れ球で予測しづらいからこそ相手の裏をかいて抑えてきた。もちろん、それも球威があって出来ることであり、そんな三嶋が戻ってきたのは嬉しいことだ。
もっとも、四球で冷や冷やすることも多くなるかもしれないが。
「これで連勝スタート! でも広島も巨人も負けないわね。なんとか食らいつかないとね」
「両チームとも打線が凄いからね・・・・」
「でも、横浜も打線がイマイチだったけれど、ようやく主砲がお目覚めだし!」
「確かに、一戦目、二戦目と、筒香選手が勝ち越し打! 頼もしいよね」
「何言っているの、主砲・ウィーランドに決まっているでしょう! 今日もしれっとチーム初ヒットにマルチヒット。他の野手は何をやっているの!?」
「あはは、本当に凄いね。スイングもよほどしっかりしているし」
「さあ、明日は松坂投手との対戦、情けは無用よ打ち崩しましょう!」
「そういえば結乃の先発予想は外れたね」
「飯塚、初勝利つかんでみなさい!」
「あ、無視した・・・・」