-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 10.<過去>底の底
今の仕事が嫌いなわけではない。それでも新たな刺激や成長を求める気持ちは日に日に高くなっていく。 一度考え出すと思いは強くなっていくばかり。今の会社、仕事に対する気持ちが離れて行き始め ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 9.<過去>2003年、5月
2003年のシーズンは多くのファンが期待を持っていた。 まず監督が森監督から山下監督に交代となった。 名将と呼ばれる森監督だったが、横浜という球団には合わなかったのだと皆は言う。昔 ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 8.<過去>消えゆく優勝戦士達
散々なシーズンだった。 ベイスターズは最下位、しかもただの最下位ではない、断トツの最下位だった。 ・49勝86敗5分 ・首位のジャイアンツからは35.5ゲーム差 ・5位のカープとでさ ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 7.<CS1st>がっぷり四つ
「凄い、本当に凄い」 三塁側内野席を確保できたとはいえビジター用応援席ではなかった。普段の東京ドームであれば、三塁側といえどもビジター用応援席以外ではやはりジャイアンツファンの姿が多く ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 6.<過去>悔しさの強さ
「久しぶりだってのに酷い試合でしたね、神門さん」 「全くだな」 横浜スタジアムでの試合観戦後、永江と近くの店に入って乾杯し、試合についての感想を述べあう。 永江が最初に言った通り、試 ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 5.<過去>暗黒の始まり
2002年 「はぁっ!? なんだよ、この成績はっ」 思わずそう叫びたくなるような数字を見て、巡はため息をついた。 ネットで見る横浜のチーム成績、その勝率は五月時点でなんと三割を切っ ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 4.歓喜の瞬間、そして
遠藤が去ってチームがホエールズからベイスターズに変わるが、弱さは変わらなかった。 巡も高校へと進学し、昔と同様に野球好きの新たな友人を得てより一層、深くはまっていくことになる。 単 ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 3.大洋ホエールズのエース
もともと神門巡は野球にさほど熱を持っていたわけではない。子供らしく、小学生の頃はゴムボールとプラスチック製のバットで野球をして遊んではいたが、少年野球チームに入るほどではなかった。 ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 2.なぜ、このチームを
それは、2010年か2011年くらいのことだったろうか。 苦い思い出が神門巡にはあった。いや、その年に限ってではないが。あれは何かの飲み会の場であった。 飲み会などの場で、『野球の ...
-
【ベイスターズ小説】青き星たちの反撃 <CS1st>1.歴史と共に、今
反撃の、時は来た。 ようやく、この時が来たのだ。 見下され、馬鹿にされ、嘲笑され続けた。何年間、いや既に十数年間、浮かび上がることもなく沈み続けていた。もがいても、あ ...