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踏み出せば何かが変わる(著:三浦大輔)を読んで

更新日:

【作品情報】
 作品名:踏み出せば何かが変わる
 著者:三浦大輔
 ページ数:224ページ
 出版社:青志社


横浜が誇る「永遠番長」、三浦大輔の最新の著作を読んだので、そのご紹介、感想などを。

内容としては全5章+特別対談の構成となっている。

■1章
 2017年シーズンを中心にした内容となっている。
 2017年といえばあの死闘のCSを勝ち抜き、19年ぶりに日本シリーズに出た年。そして、三浦が初めて横浜という球団の「外」から野球を見た年でもある。

■2章
 ここでは2016年、即ち三浦が引退した年であり、引退を巡る様々なことに関して記されている。

■3章
 3章では前2章から一転して、1998年、そう、優勝した年とその先の年について書かれている。
 苦しい時代のこと、そしてFAに関することなど。

■4章
 DeNAになって以降のことを書いた章だが、それだけではなく過去にも色々と遡っている。それは即ち、過去の色々な人の思いなどを繋いで今のDeNAになっているのだと言ってくれている。

■5章
 2018年以降に向けてのこと。章としては短い。

■特別対談
 筒香との対談。
 2017年のCS、そして日本シリーズのこと。
 チームを変えようとしたこと、キャプテンとしての行動、自分自身の変化など。

■良かった点

なんといっても、横浜に対する愛を感じられるのが一番。
そして、DeNAという球団が三浦のことを本当に考えてくれていたんだなというのが分かって嬉しかった。
いやこれホント、それまでの選手に対する扱いを考えたら、TBSのままだったら三浦の引退に関してもショボいことしかやってくれなかったでしょうからね。

なので、個人的には2章がヤバいというか、やっぱり涙してしまう。
他の記事や動画といったメディアで知っている部分もあるけれど、知らなかった部分を教えてくれた。
前述したような、球団側の三浦に対するリスペクト、引退を盛大に華々しくして送り出そうという気持ち、一方でCSを争っているチームにも影響を出さないようにという配慮。
裏ではそんな動きをしていたんだ! それが知れたのが読んでいて嬉しくもあり楽しくもあった。

あとは優勝、ビールかけに関する話。
この中の何がっていうと、「裏方さんやスタッフさんが、まるで自分のことのように本当に喜んでくれるのが嬉しかった」ということ。
チームが勝つため、選手とことなりスポットライトのあたらない場所で、でも大切な役割を担ってくれている裏方さん、スタッフさん達がそんなに喜んでくれるのだと。それを考えるだけで瞼が熱くなってきましたよ。
そういう人たちの中には当然、長い事やってくれている人、暗黒時代から知っている人もいるでしょう。そういう時代に選手として在籍し、無念の思いで現役を終えた人もいるでしょう。
そういう人たちが喜んでくれると思うと、本当に優勝してほしいなと思います。
例えば今で言うなら、スコアラーとなった高崎さんなんかも祝勝会の場には呼ばれるのでしょうか? ホントもうね、そういう場面を想像するだけで(以下略)

横浜ファン、三浦ファンなら手に取って読んでおきましょう。
本当、横浜は良い球団になりましたよ!
そして三浦さん、いつか指導者として必ず戻ってきてくださいね。ファンはいつまでも待つし、熱い声で迎えますから!
ホエール時代の弱い頃から応援し続けている私のようなファンは、三浦には感謝してもしきれない思いを持っていますからね!

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