2018年振り返り #19 タイトルも獲得し次は絶対守護神に 山﨑 康晃
「最優秀救援投手、おめでとうございます!」
改めて祝福の言葉を贈る理衣。
「今まで新人王だけだったもんね。素直に祝福してあげようじゃないの!」
「いや、凄い上から目線なんだけど・・・・?」
傲慢に言い放つ結乃を、呆れた目で見る理衣。
そんな風に結乃に評された山崎の成績は以下の通りである。
#19 山﨑 康晃
当番試合 : 57
投球回数 : 56 1/3
防御率 :2.72
勝利 : 2
敗北 : 4
セーブ : 37
ホールド : 3
奪三振 : 63
「防御率は2017年の方が良かったんだよね?」
「まーねぇ、今期も恒例、夏場に崩れて随分と失点を重ねたからね」
毎年のこととはいえ、夏場はペナントレースも終盤に差し掛かる重要な時期、調子を落とすにしても最低限にして欲しい。
「その時期だけ他の人を抑えに、なんて簡単にできるわけもないしね」
「乗り越えてもらうしかない、ってこと?」
「そういうこと。9月には持ち直してくれたけどね」
「でも、今シーズンは比較的一年通して安定していなかった?」
「そうね、特にビジターでは安定してたしね!」
「ホームで安定してほしいけれどね・・・・」
なぜかというか、横浜スタジアムで失点を重ね、ビジターで調子を取り戻すという流れ。
ファン的にはホームできっちり抑えて欲しいと思ってしまう。
「特に同点の場面で出てくると失点を覚悟しちゃうのよね」
「あと、阪神戦じゃない?」
「苦手のゴメスはもういないのにねぇ。ま、阪神戦は誰もが苦手にしていたけどね!」
「威張って言うことじゃないよう・・・・」
「色々と文句も言ったけれど、それは更にもう一歩先にいってほしいからなのよ!」
「出た、なんかそれっぽいことを言って」
「本当よ。だって、見るとよくランナーを出すことが多いし。もちろん、最終的に抑えれば良いのだけど、僅差の時に登板するのだからランナー出されると怖いのよね」
「三者凡退が一番良いのは確かだけれど、最終回はそれだけ難しいってことだよね」
「そこを抑えて、絶対的なストッパーに、というのは困難だと分かっているけど、そう求めたいわけよ」
「通算100セーブを達成し、このままいけば2019年には150セーブもいけそうだね」
「考えてみれば、きつい抑えでルーキーから4年連続で結果を残しているのは大したもんよね」
「何年も抑え続けるのは大変だよね」
「あとはやっぱりもう一つ何か使える球種があると良いのだけれどね」
ストレートとツーシームだけであると、さすがに今後どうかという点もある。
「かつての佐々木もストレートとフォークだけだったけど、フォークではカウントをとる落差の小さいフォークと、空振りをとるらくさの大きいフォークを、きちんとコースに投げるコントロールがあったからね」
「考えると、それって凄いことだよね・・・・」
「それくらい、精度を高めていけば2つの球種でもいけるでしょうけどね」
右打者のインコースに投げられない等、課題もまだ抱えている。
「これだけ結果を残しても、まだ伸びしろがあるって考えられるわよね」
「そうそう、進化し続けないと。野球の質も年々変わっているから、それに対応していけないとね」
「そのためにもまず、もっと痩せたら?」
「そこ?」
「だって、かなり丸くなっていない?」
「でも、それで結果を出しているし・・・・」
「確かに、痩せて体のバランスが崩れて調子悪くなっても困るし、うまいことやって欲しいわね」
「とにかく、ハマスタで圧倒的なパフォーマンスを見せてほしいわ!」
「あの『ヤスアキジャンプ』をやって打たれたんじゃあ、ちょっと、だもんね」
「2019はそこを課題にするのよ!」
名前だけで相手を諦めさせるような存在を目指し、向上しろ、康晃。