2024年8月23日 ヤクルト戦
結果:横浜5-2ヤクルト
敢闘選手賞:吉野、山本、佐野
「吉野がプロ初勝利ね」
結乃が後方腕組みで分かったように言う。
「おめでとうございます!」
理衣は素直に祝福する。
5回2失点、同店での降板であったが、直後の6回に佐野の勝ち越しホームランが飛び出して嬉しいプロ初勝利。
「まずは素直に喜んで、でも切り替えて次に備えたいわね」
「一回で終わりじゃないもんね」
「イニングも5回までだったし、球数もそこで90球越え。次は6回を目指してほしいわね」
「一つずつ階段をのぼりましょう!」
吉野の後を継いだ中継ぎ陣も、この試合は踏ん張った。
相変わらず伊勢が危なっかしいが、失点はしなかった。
「ウィックが先頭を出したとはいえその後は三者三振、三振率があがってるわよね」
「NPBに順応してきたね」
「JBと森原も三者凡退で終えたし、こうでないとね」
「この調子でいってほしいものです」
一方で打線は一発攻勢。
山本の同点2ラン。
佐野の勝ち越しソロ。
桑原のダメ押し2ラン。
全てホームランで5得点。
「タイムリーじゃなくてもこれならOK!」
「点が入るしね」
「やっぱ長打が出ないと点は入りづらいしね」
「神宮だしね」
嫌な敗戦のあとの試合。
ここで負けるとまた嫌な流れになりそうなところを踏ん張った。
「2戦目はこの前プロの洗礼を浴びた石田ね」
「この登板が重要だね!」
「相手も打線の強いヤクルトだからね。ここでどういう投球を見せてくれるか」
「それも楽しみにしています!」