2024年10月12日 阪神戦
結果:横浜3-1阪神
敢闘選手賞:オースティン、投手陣
「さあ、いよいよ始まったCS1st、初戦に見事勝利よ!」
結乃が胸を張って言う。
「初戦に勝てたのは大きい!」
理衣も拍手して喜ぶ。
とはいえ、東がヒットを放って走塁時に足を少し痛めたようで、4回で降板したのは気がかりだが。
そのアクシデントを、その後の5人のリレーで逃げきった。
「まあ、やっぱりロースコアの試合にはなったわね・・・」
「なんか歯切れが悪いね」
「そりゃまあ、やっぱり攻撃が下手くそだからね」
「あはは・・・」
初回から1死満塁も無得点。
二回も先頭が出塁も併殺。
三回も1死満塁で内野ゴロでかろうじて1点。
序盤3イニングで、これである。
「まあ、それは分かっていたところ。チャンスを多く作って、その中で得点するしかないわ」
「今さらどうすることも出来ないしね」
「それより東は大丈夫なのかしらね?」
「足を痛めたみただいけど、その裏の回は投げて抑えたし、大きな問題はないと信じたいけど」
「左ハムストリングスの違和感ってあったわね。無理して来季に影響が出ても困るし、ここまでかしらね・・・」
東がいないと勝ち筋は小さいが、それも致し方ない事。
選手生命にはかえられない。
「そんなアクシデントだけど、投手陣がよく踏ん張ったわね!」
「今いる投手陣が、今できる最大限のことをしてくれました!」
阪神の打線に元気がなかったというのはあるかもだが。
山崎、佐々木、坂本、伊勢、森原。
なんとか繋いで逃げきった。
「特に康晃は緊急登板できっちり抑えてくれたのは有難かったわね」
「こういう時には頼りになるベテランとして助かるね」
4回の表から準備を開始したのかもしれないが。
短期決戦で早い継投になるとはいえ、想定外の中で三者凡退で抑えたのは大きかった。
「打撃陣では、さすがの牧、佐野、オースティンね!」
「牧選手、佐野選手はともに3安打! 良い状態でCSにあわせてくれました!」
「オースティンも、貴重な追加点をあげてくれて、うーん、頼りになるわ」
「あとは、周囲の選手が打てればね」
この日は中軸4人を挟む梶原、桑原が無安打。
ここが打てていれば、もう少し楽にはなれたのだが、それは相手もそう簡単に打たせてくれるものでもないし仕方ないか。
「三戦目に突入すると先発的に苦しいから、ジャクソンで連勝決めたいわね!」
「とはいえ、相手は難敵、高橋投手! うーん、厳しい!」
「今シーズンは対戦していないし、どうなるかわからないけれど、そう簡単に打てないでしょうからね」
「それでも、自慢の打線が炸裂することを信じます!」
この日は中継ぎ陣が抑えたが、どうなるかは投げて見ないと分からない。
ジャクソンが抑え、打線が援護してリードして勝つ。
これでいきましょう!