2025年振り返り #01 海外FA件行使!残留してほしいね 桑原 将志
「海外FA権行使をする桑原ね」
結乃が複雑な表情を浮かべる。
「選手の権利だけど、やっぱり残ってほしいよね」
理衣が祈るように言う。
ファンとしては、いてくれて当然と思っている選手の一人だろう。
#1 桑原 将志
出場試合 : 106
打数 : 398
打率 :.284
出塁率 :.348
安打数 : 113
HR : 6
打点 : 27
得点 : 48
盗塁 : 10
OPS :.730
「若手がのびてきているなかでも、結局は外野で一番の結果を残しているのよね」
「今シーズンは規定打席にも到達して、良い成績を残しています!」
「投高打低のシーズンの中で、むしろ例年より成績をあげてきているのだから立派よね」
「そうなると価値もあがるよね」
今シーズンはOPSも.700をこえた。
打撃はなんだかんだ一定の成績を残し、外野守備では無類の球際の強さを誇る。
周囲の盛り上げ役もするわけで、DeNAとしては欠かせない選手である。
「一方で、だからってレギュラー確約の安泰ではないからね」
「まあ、それは競争はいつでもどこでもあるからね」
「蛯名、梶原、度会と期待のメンバーがいて、森も外野挑戦。筒香と佐野もいるわけで、競争は激しいからね」
「安定した出場機会を求めるなら、他球団という選択肢もなくはない、かぁ」
右打ちの外野手という価値もある。
年齢ゆえに守備範囲が狭くなったり、もとの肩の弱さがあるとはいえ。
守備範囲内の打球なら安心してみていられる。
しかも守備範囲には、ダイビングキャッチの範囲も含む。
「まあ、あれは選手生命を縮めかねないから怖いのはあるけれどね」
「でも、桑原選手が飛んだら確実に捕るだろうっている安心感があるよね」
「本当、スライディングキャッチじゃなくてダイビングであれだけ安定しているのは、お金が取れるわよ」
「惚れ惚れするよね」
球団は宣言残留も認めているし、最大限の条件は出すだろう。
だが、それ以上の条件を出す球団が出た時にどうなるか。
「本人が得た権利だからそこは尊重するのは前提として、残ってほしいわよね」
「本当に!」
2012年、横浜ベイスターズ最後の年のドラフトの選手であり、唯一の生き残りでもある。
本当に、残ってほしいですね。