2018年7月10日(火) vs 中日ドラゴンズ
結果:横浜8-13中日
敢闘選手賞:なし
「いやー、酷い試合だったわね」
げんなりした顔で呟くように言う結乃。
完全に疲れ切っている。
隣にいる理衣も同様であった。
「途中、追い上げたんだけどね・・・・」
とはいえ、さすがに13失点ではいかんともしがたかった。
このところ、大量失点での敗戦が増えているのが気になる所である。
「ウィーランド投手、引っ張り過ぎたよねぇ?」
「いくら打っているからって、第一に考えるのは投手としてでしょ!? 勘違いしてんじゃないの、あの監督?」
「ちょ、結乃、言葉が」
「他の投手の時は好投していても交代するのに、なんで打たれていて、それも中5日なのに交代しないの? 判断基準が逆じゃないのかしら、と思っても仕方ないでしょ」
もちろん、結果が吉と出ればその判断で正しかったのかと思えもするのだが、今シーズンは裏目に出ていることが多い。
見ているファンとしては、文句を言いたくなるのも当然か。
「そして国吉・・・あんたは何しにマウンドに? 平田に四球でビシエドに満塁弾って、最悪のパターン!」
「うう、擁護が出来ない・・・・!」
「で、もう駄目かと思ったその裏に4点を取り返して3点差! ここで、今日登録されたばかりの須田? いや、ビハインドだし分からなくもないけれど・・・せっかく追い上げたんだし、オールスターまで2試合だし、違くない??」
「多分、準備が間に合わなかったんだよ」
「まあ、そういう裏事情もあるのかもしれないけれど、それでもねえ」
得点した後の失点。
これで勢いもそがれてしまった感じであった。
「打線はよく8点取ったといえば取ったけれど、2回と5回に点が取れていればねえ」
「そう、毎回点は取れないでしょ」
「だけど佐野、せっかくのスタメンでやっぱり得点圏で打てないかー! 初回に打っていればねぇ」
少しずつ良くなっているとはいえ、今日のようなスタメン起用でチャンスに打ってほしかった。
「これでオールスター前の5割がなくなっちゃったじゃない」
「でも次に勝てば3カード連続勝ち越し、チーム状況としては上向いているんじゃない?」
「そうね、できることをやっていかないと。勝って前半を終わりましょ」
「今永投手と小笠原投手、左腕対決だね!」
「今永にきっちり締めてもらいましょう。あと、中継ぎは出し惜しみしない!」
勝てば借金2で折り返し。チーム状況を考えれば踏みとどまっているといえるだろう。
カープを追うのに厳しいことに変わりはないが、ロペス、梶谷が戻ってくればまた状況も変わるかもしれない。
あと、中5日はやはりやめたほうがよいのでは? とも思えた。
「でも、良かったこともあったわよね」
「お、ポジティブポイント!?」
「なんたって主砲、ウィーランドに遅まきながら第一号ホームランが出たこと。これからに期待ね!」
「・・・・」
「そして、雄洋、誕生日おめでとう! 今日も地味に1安打で2出塁! 1失策! 頑張れ!」
「・・・・・・・・」
本当に気持ち良く後半戦に突入しよう。
この試合では打たれてしまったがウィーランドも昨年、後半で勝ちを稼いだ。
反撃に向けていざ、前半戦最終戦に臨む!