2018年8月30日（木） vs 中日ドラゴンズ
結果：横浜４－１中日
敢闘選手賞：東
「やっぱり東、頼りになるわね！」
満足げに頷く結乃。
「これで９勝目、１０勝まであと１つだね」
理衣もまた嬉しそうに拍手する。
「不甲斐ない先発陣の中で、本当に東だけがローテ守って安定して、頭が上がらないでしょうね、みんな」
「もちろん、私達もだね」
この日も７回７奪三振の無失点。無四球というのがまた素晴らしい。
唯一、ランナーをためたのが５回だが、そこも連続三振で切り抜けた。
制球がよくて三振も奪え、ピンチでも落ち着いている。本当によくも一本釣りができたものだ。
「願わくは、来シーズン、他の先輩のようにならないでいてくれると良いのだけれど」
「今からネガティブ過ぎない！？」
とはいえ、先輩方の姿を見ていると不安になるのも致し方ないところか。
「勝ちパターンだけど、パットン投手が失点しちゃったね」
「うーん、まあ、ソロＨＲだから許す」
「山崎投手は三凡！」
「横浜スタジアムで久しぶりな気がするわね････」
１点こそ失ったものの、先発から直接勝ちパターンの二人につなげて勝利、継投的には文句ないところだろう。
「打線では、筒香選手が３ランホームラン！」
「前の試合では酷かったからね。これくらいはやってくれないと、むしろまだまだマイナス点の方が大きいわよ」
「厳しいねえ、相変わらず」
「そらそーよ、得点圏打率の低さ、それによる打点の少なさには不満しかないし」
頬を膨らませて文句を言う結乃。
まあ、バレンティンは既に１１０打点、ビシエドだって８４打点。
それと比べたら３１ＨＲで７５打点は少ないと感じる。
「筒香の１発で勝ったけれど、打線は他は湿っていてタイムリーは無し。喜んでばかりもいられないわよ」
この日は宮崎、ソト、ロペスが無安打で、これでは点が入らない。
「本当、３回のワンチャンスだけだったわね」
「そのチャンスを作ったのが石川選手、大和選手！」
「雄洋は四球も選んで、出場すると自分の仕事をするわよね！ ま、チャンスでは打てなかったけど、チャンスメーカーの方ということで」
「でも５回、石川選手が先頭で四球を選んで盗塁のあと、大和選手は送りバントでもよかったんじゃないかなぁ」
「そうよ、その後が宮崎、ソトだったんだから、結果はどうあれ送って欲しかったわね。まだ４点差で中盤、どうなるか分からないんだしね」
その辺、やるべきことはやって欲しいと思うのは贅沢なのだろうか。
「さて、最低限のカード勝ち越しして、次は阪神戦よ！」
「苦手な阪神さんだね････」
「今度は甲子園だから、横浜よりは勝てる可能性があるはず！ さらに阪神は連敗中！ でも、今までそれでも負けていたけどね！」
「そんな勢いよく言うこと？」
「濱口、そろそろスカッとするピッチング、見せなさいよ！」
「秋山投手も今年はよくないみたいだし、連勝したいね」
「何せ阪神戦、５勝１２敗だからね、３連勝して今までの分を少しでも取り返すわよ！」
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