2018年振り返り #91 変則サウスポーは生き残れるか? 中後 悠平
「シーズン途中で入団した中後投手!」
「マイナーリーグからNPBに戻って来たのよね。通用しなかったってこと?」
「け、経験を増やしてきたってことでしょっ」
辛辣な結乃に対し、理衣がフォローを入れる。
中後はベイスターズに来て、以下の様な成績を残した。
#91 中後 悠平
当番試合 : 8
投球回数 : 7 1/3
防御率 :3.68
勝利 : 0
敗北 : 0
セーブ : 0
ホールド : 1
奪三振 : 4
「登板数も少なくて、評価もなかなかしようがないわね」
「うーん、確かに」
「マイナーの経験とか色々あるかもだけど、欲しいのは結果よ!」
「また、そんな厳しいことをいきなり」
「厳しくないわよ、プロなんだからあたり前田の栗きんとんよ」
「ネタが古い・・・・」
「まあ、活躍してくれたらもうけもん、くらいの気持ちで見ていたから良いのよ!」
「もうちょっと応援しようよ」
「応援しているわよ、チームの選手なんだから。活躍してくれたら一番だもの」
「発言にそういう感じがないのだけど・・・・」
不審の表情で結乃を見る理衣。
「まあでも、変則サウスポーってのは中継ぎに一人いると面白いわよね」
「ただ、砂田投手、エスコバー投手がいるから、中継ぎの枠も厳しいね、競争が」
「当たり前よ、大事な枠を一つ使うんだから、ワンポイントしかできません、じゃあげづらいわよね。右打者も抑えてくれないと」
「そして、1イニングきっちり抑えて、ってね」
「それで、2018年の点数は?」
「・・・・50点?」
「甘いのか、辛いのか、微妙なところ」
「だからー、点数つけるの難しいって言っているじゃない!」
「2019年、驚くような活躍をしてくれたらとは思うけれど、まずは左打者をきっちりおさえること!」
「そのうえでさらにプラスできれば、ってことだね」
「中後も安泰な立場じゃないからね、2019年は勝負の年よ!」
「気合いれていきましょう!」
生き残りをかけたシーズンになるだろう。苦労してきた経験を見せてくれ。