2019年3月30日 中日戦
結果:横浜1-9中日
敢闘選手賞:三上?
「現地初観戦試合が、クソ試合だったなんて!」
いきなり問題発言の結乃。
「結乃、まだ開幕2試合目」
「だからなんなのよ、全く見どころのない試合だったじゃない!」
理衣がなだめようとするも、結乃の怒りは収まりそうもなかった。
「ねえ理衣ちゃん、あたし達が現地観戦するのは年に何試合くらい?」
「え? さあ・・・・10試合くらい?」
「そうね、仮に10試合としましょう。143分の10なわけよ、僅か」
「そうだけど・・・・」
「だから、あたしが観に来る試合にあわせて各選手はピークを持ってくるべきなのよ!」
「超、俺様!? いや、他の試合にも沢山のお客さんが来ているからね!?」
「だって、だってー!!」
地団太を踏んで悔しがる結乃。我が儘である。
「あーでも本当、タイムリーがないどころか、チャンテもないなんて!」
「ドラゴンズのチャンテは嫌っていうほど聞いたけどね」
「ドラゴンズのチャンテのメロディーは好きだけれど、ずっと聞かされ続けたいなんて言ったこと無いわ!」
ひたすら中日ファンばかりが楽しそうな試合展開であった。
「ていうか、9回に流れていたやつ、聞いたこと無いんだけど、前からあった?」
「さ、さあ・・・・私は知らないけれど」
とりあえずこの試合は、中日のチャンテは全て流れたのではないだろうか?
「嫌だけれど振り返ってみましょう。2回までは京山、良かったんだけど」
「立ち上がりは良かったよね! そしたら、4回にいきなり長打を連打されちゃって」
「ボールも明らかに抜けているの多かったしね」
中日の勢いを全く止められず、あっという間の3失点。
「これは、次の先発あるかしら? 下では平良、阪口がそこそこ投げているみたいだし」
「1試合だけで落としたりはしないんじゃないの、さすがに」
「修正できるならよいんだけどね・・・・」
不安が残る出来であった。
「そして・・・・国吉! やっぱり駄目なのかーーーーー!!」
大地を拳で叩きつける結乃。
オープン戦で期待を抱いた国吉が、これまた全く抑えられず4失点。
ここで試合はほぼ決まってしまったといえるだろう。
「157キロとか出ていたんだけどね」
「速いだけじゃだめなのよ! リードがどうだったのかとか分からないけれど・・・・」
「次回のリベンジに期待しようよ」
「次回があると良いけどね・・・・」
また不吉なことを口にする結乃であった。
「投手陣は全体的にピリッとしなかったわね。点差が開いてしまったのはあると思うけれど・・・・」
「でも、三上投手がテンポよく三者凡退!」
「珍しかったわよね。しかし、この試合でポジ要素はそこくらいよね」
「打線は・・・・良いところなかったねぇ」
元気ない口調で理衣が言う。
「まーた、山井相手に勝利を献上して、少しは作戦とか考えているのかしら?」
何年、山井にやられ続けているのか。
このところ、他の球団相手にはあまり勝てていないのに。
「早打ち凡退であっさり! トータル4安打じゃあどうしようもないわね」
「そして宮崎選手、梶谷選手がまだノーヒットというのもね」
「宮崎は好守に阻まれているというのもあるけれど・・・・開幕3連戦で一本は打っておきたいわよね」
一本打てばまた少し心理的にも変わるだろう。
「打てず、守れず、序盤にはあわや、という危ない場面もあったしね」
「ソト選手と楠本選手の衝突だよね。あれはヒヤッとしたよね。二人とも大怪我しなくてよかったよね」
開幕2試合目で離脱となったらチームとしてもダメージが大きい。
「もう仕方ない、けが人が出なかったのをポジティブ要素と考えるしかないわね!」
と、結乃が言う位、良い点がない試合だった。
「なんで現地観戦がこんな試合ばかりなのよ、まったく!」
ぷんぷんと頬を膨らませて憤り収まらない結乃。
「3戦目は家で観戦! これでまた快勝したらムカつくわね!」
「負けるよりはいいでしょ?」
「当たり前よ、カード勝ち越すわよ!」
まずは開幕カード勝ち越しを目指そう!