「交流戦中止も致し方なしね！」
決定事項に対し、結乃はサバサバと応じる。
「この状況じゃあ、優先事項は明らかに違うからね」
理衣も頷く。
「開幕すら出来るかという状況ですからね、まずはコロナを収束させること！」
「６月開幕も厳しそうだからね、出来て７月、そうすると半分の試合数とか？」
「それすら希望的観測だけどね」
「うーん」
「そこで、もうこうなったら超短期決戦で！」
「と、いうと？」
「５球団と６カード３０試合で順位決定！ これなら１カ月ちょいでいけるわ」
「そ、そうだけど････」
理衣がさすがに不安そうだ。
「その後、３位ー６位、４位ー５位が対戦、勝者同士が対戦。その勝者が２位チームと対戦」
「で？」
「さらにその勝者が１位チームと対戦。ここは４試合制で、１位チームが２勝のアドバンテージを持つ」
「勝ち上がってきたチームは３連勝しかないってことだね」
「雨天中止は上位チームの勝利！ これなら１週間で消化できるわ！ で、日本シリーズで合計２カ月！」
「うーん、納得するかな？」
「試合さえやれりゃいいのよ」
まあいずれにせよ、変則的なシーズン、戦いにしても良いだろう。
「そんな苦しい状況の中、またあの男が立ち上がった！」
「突撃！ ヤスアキマイク、だね！」
「この自粛の中、選手達が何をしているかインタビューしてくれる、ファンには嬉しいわよね！」
「少しでも楽しくなれればって、自分から言い出してくれるのが凄いよね」
「いっそのこと、球団の垣根を飛び越えて欲しいわよね！」
「面白そう！」
まあ、さすがに同チーム内だとは思うが。
同じような企画が他チームでも始まると良いですね。
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