2020年8月1日 阪神戦
結果:横浜7-3阪神
敢闘選手賞:今永、佐野、大和
「おおお、まさか西を相手にこんなに打てるなんて!」
と、結乃が興奮した声を出す。
「凄いね、4本のHRだって!」
理衣もさすがに顔が紅潮している。
今永と西、今シーズン早くも3度目のマッチアップとなった。
これまでの2試合も打ち崩せておらず、投手戦になるかと思ったのだが。
「初回にいきなりソト選手が先制ホームラン!」
「絶不調のソトが打つとはね。でも、これでこの試合いくぜ! っていう感じにはなったわよね」
とにもかくにも、先制できたというのは大きかった。
しかし、驚きはこの後に待っていた。
「4回にはなんと、大和選手がHR!」
「もともとHRを打つ選手じゃないけれど、甲子園でのHRは初だってね。これで今年2本目? 本当にボールが飛ぶわね」
「大和選手はHRだけじゃなくて猛打賞!」
「このところ柴田、倉本が起用されているからね。悔しさもあるでしょうし、打撃でみせてくれたわね」
「打てる遊撃手、いいよね!」
「この日は柴田が打てなかったけれど、競い合ってね」
「そしてなんといってもこの試合は4番、佐野選手!」
「今永が打たれて追いつかれた後に勝ち越しのHR!」
「これで1号を打ってからあっという間に5本の本塁打を量産!」
「とはいえ、本塁打を狙わず、今まで通りに打ってほしいけれどね」
「この試合では4安打! 2塁打が1本出ていればサイクルだったけど惜しいねー」
「3塁打、HRと、難しい2つが先に出ていたからね。でもまあ、チームの勝利が何より優先だから!」
「本塁打攻勢だったけれど、9回には宮崎選手がダメ押しタイムリー!」
「8回に1点取られた後だけに、有難い得点だったわね! HRも5本出たけれど、ソロばっかりで6得点だったからね」
「タイムリーが1本出たのは嬉しいよね」
「他のチャンスではタイムリー出なかったからね」
いつもHRが打てるわけではない。
進塁打など、細かい野球・・・・は、今さら言っても仕方ないか。
「投げる方では今永投手が7回2失点!」
「本当は完投するくらい求めたいけれどね。何せ中継ぎがかなり投げているから」
「接戦が多かったもんね」
「この試合、7者連続三振とかあったしそれは凄いけれど、イニングを頼むわ!」
「これからどんどん良くなっていくよ!」
「そうねえ、4回とか危なかったけれどね」
ヒット、連続四球で満塁とした後、好調の梅野にタイムリー。
その後の打者が早打ちしてくれて助かったが、あの回は危険であった。
「さあ、勝ち越しをかけて3戦目は平良投手!」
「好投を続けているのに勝利がこないからね。打線! そして中継ぎ陣! 本当に頼むわよ!」
今度こそ平良に勝ちがつきますように!